アジアで最も期待される若手映画監督に贈られる、第一回エドワード・ヤン記念アジア新人監督大賞を受賞した、石井裕也監督の代表作『剥き出しにっぽん』『ばけもの模様』が、5月31日（土）より池袋シネマ・ロサにてレイトショー公開される。
石井は、1983年生まれの若手の監督。初の長編作である『剥き出しにっぽん』は、大阪芸術大学の卒業制作で、第29回ぴあフィルムフェスティバルでは、「PFFアワード2007」グランプリ＆音楽賞を受賞した。同作はタイトル通り、その欲望を「剥き出し」にした人間たちが、田舎の一軒家を舞台に繰り広げる、おかしくも哀しい群像喜劇である。
長編4作目の最新作『ばけもの模様』では、元・宝塚歌劇団花組トップスターの大鳥れいを主演に迎える。井原西鶴の「人はばけもの 世にないものはなし」という言に着想を得て、裏切り、殺人未遂、不倫、駆け落ち、食品偽装など、化物じみた人間たちの愚行を見つめることで、人間の尊さを追求した野心作だ。
第37回ロッテルダム国際映画祭および第32回香港国際映画祭では、石井監督の長編映画全4作品が特集上映された。台北映画祭でも特集が組まれる予定。
このたびの上映は、今後の活躍が最も期待される石井監督の代表作を、いち早くスクリーンで見る絶好のチャンスとなっている。
『剥き出しにっぽん』
2008年5月31日（土）～6月6日（金）
池袋シネマ・ロサにてレイトショー
監督・製作・脚本・編集・出演：石井裕也
出演：登米裕一、二宮瑠美、西薗修也、牧野エミ、磯西紀行 ほか
『ばけもの模様』
2008年6月7日（土）～6月20日（金）
池袋シネマ・ロサにてレイトショー
監督・製作・脚本・編集・出演：石井裕也
脚本：登米裕一
出演：大鳥れい、桂都んぼ、潮見諭、稲川実代子、牧野エミ ほか
料金：特別鑑賞券1,200円（税込）当日一般1,500円（税込）
初日、公開中の監督、出演者、ゲストによる舞台挨拶あり
