マスコミが伝えない本物のブートキャンプを映画化、若者たちの「ばんざい」の裏側とは

祖国アメリカのため、兵士として世界各地へと送られた若者たちの姿を映し出したドキュメンタリー映画『アメリカばんざい~crazy as usual』が、7月26日(土)よりポレポレ東中野にてロードショーされる。監督は『闇を掘る』(2001)の藤本幸久。

「ホンモノのブートキャンプはこれだ!」といわんばかりのリアリティに満ちあふれた本作。ここでいうブートキャンプとはお気楽なダイエットの場などではなく、正しい兵士をつくる場所だ。

サウス・カロライナ州パリスアイランドに存在するブートキャンプ。海兵隊に入隊した若者が、最初の訓練を受ける場所である。毎週500~700人の若者が入隊し、3ヶ月の訓練を受け、卒業していく。全米各地からやってきた、昨日まで高校生だった普通の少年少女たちは「基地についたら母親に電話をしよう」などと考えていたが、到着するやいなや、教官には怒鳴り散らされ、罵倒され、わかのわからないまま、恐怖のうちに訓練へと突入させられる。

上官に何を言われても「Sir, yes sir!」。「戦場で人を殺せるか?」と聞かれればもちろん「yes!」。「殴り込み部隊」と呼ばれる海兵隊は、あらゆる戦場に真っ先に投入される攻撃部隊で、彼らはここを卒業し、世界各地へと送られてゆくのである。アフガニスタン、イラク、そして、次の戦争へと…。

イラク戦争開戦5周年を迎えたアメリカでは、今なお、「アメリカばんざい」の声とともに若者が世界の戦場に送り出されている。ベトナム、コソボ、アフガニスタン、そしてイラク。アメリカに還ってきた若者たちと、還れなかった若者たち、彼らがどんな経験をしたのか、どんな今を生きているのか、マスコミが伝えない「ばんざい」の裏側が見えてくる。

『アメリカばんざい~crazy as usual』
2008年7月26日(土)より、ポレポレ東中野にて全国順次ロードショー
監督:藤本幸久
インタビューアー:影山あさ子
撮影:栗原良介、中井信介 
コーディネーター:加藤鈴子、福原顕志  
編集:藤本幸久、栗原良介
2008年/日本/カラー/
配給:森の映画社、太秦

「初日舞台挨拶」
2008年7月26日(土)13:05/15:30各回上映前
ゲスト:藤本幸久監督

(画像:© 2008森の映画社)

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