一軒家を舞台に時間軸で空間の流れを描く写真シリーズ、朝海陽子展『22932』

無人島プロダクションにて、朝海陽子による新作シリーズ『22932』が、3月27日(金)から開催される。

朝海陽子は、部屋で映画を見ている人々を撮影した初のカラー写真シリーズ『Sight』で『第9回フォト・プレミオ特別賞』『さがみはら写真新人奨励賞』を受賞。昨秋には東京都写真美術館で開催された『オン・ユア・ボディ』展に参加するなど、一躍注目を集める存在となった写真家だ。

今回発表する新シリーズ『22932』では、とある一軒家を舞台にモノクロ写真とカラー写真で様々な光景を撮影。「時間の流れ」に焦点をおき、かつての住居者が残した日常生活の痕跡に自身が選んだモノや人物を加えることで新たな作品を作り出している。

1枚の写真が次の写真・部屋へと繋がるように撮影された作品たちは、場面転換に関連性をもたせることで、サスペンスや刑事ドラマに出てくる刑事が現場に残された証拠品や人間関係によって事件を追うような構成となっている。

朝海陽子によるこれまでの作品『Trigger』『Sight』では、「海」と「部屋」を定点撮影して時間の経過を表現してきた。今回はどんなに綿密に写真で記録しても1つのフレームにはおさまりきらない空間の広がりと時間軸のパズルを作り上げることによって、「新しい物語」を作るという新しい構成にチャレンジしている。

痕跡が残る証拠品のような写真と家の見取り図からは、とある一軒家を巡るそれぞれの物語を味わうことができるだろう。

朝海陽子展
『22932』

2009年3月27日(金)~5月2日(土)
会場:無人島プロダクション(東京・高円寺)
時間:13:00~20:00
休廊日:4月29日(水・祝)
料金:無料

オープニングレセプション

2009年3月27日(金)18:00~20:00

  • HOME
  • Art,Design
  • 一軒家を舞台に時間軸で空間の流れを描く写真シリーズ、朝海陽子展『22932』

Special Feature

Crossing??

CINRAメディア20周年を節目に考える、カルチャーシーンの「これまで」と「これから」。過去と未来の「交差点」、そしてカルチャーとソーシャルの「交差点」に立ち、これまでの20年を振り返りながら、未来をよりよくしていくために何ができるのか?

詳しくみる

JOB

これからの企業を彩る9つのバッヂ認証システム

グリーンカンパニー

グリーンカンパニーについて
グリーンカンパニーについて