元スロウライダー主宰、山中隆次郎の作品を創作することを目標にした新プロジェクトユニット「ロハ下ル」が、新作『わるくち草原の見はり塔』を、9月3日(木)から9月9日(水)まで青山円形劇場にて上演する。
本作は、アメリカンドリームを夢見て渡米した日系アメリカ人たちが戦時中に収容された、ある奇妙な収容所が舞台。囚人たちを拘束するものはなにもないが、近くの見はり塔から、愛する妻や子どもが閉じこめられていると伝えられるために、彼らは逃げ出すことができなかった。「愛する者」の視線のまえで、果てしない「演技」を繰り返す囚人たち。やがて見はり塔からは、彼らの愛を試すような、恐ろしいサバイバルゲームの提案がされることになる。
2005年に、下北沢OFF OFFシアターで上演された本作は、青山円形劇場を想定して書かれたもの。今回、小劇場界で活躍する魅力的な俳優たちを揃え、男性編・女性編をそれぞれ上演する。自由度の高い舞台構造や、「意味不明な英語」を使った演技に注目しながら、その特異な世界観を味わってみたい。
ロハ下ル
『わるくち草原の見はり塔』
2009年9月3日(木)~9月9日(水)※全10ステージを予定
会場:青山円形劇場
脚本・演出:山中隆次郎
男性編出演:
夏目慎也(東京デスロック)
敷間優一
板倉チヒロ(クロムモリブデン)
村上聡一(中野成樹+フランケンズ)
山縣太一(チェルフィッチュ)
池田ヒロユキ(リュカ.)
佐々木光弘(猫☆魂)
女性編出演:
岡村泰子(きこり文庫)
後藤飛鳥(五反田団)
山口奈緒子(明日図鑑)
光瀬指絵(ニッポンの河川)
川上友里(はえぎわ)
山脇唯(ヨーロッパ企画)
吉田久代
尾上紫
料金:
前売3,000円 当日3,500円
男・女両編通し料金:5,000円(劇団予約のみの扱い)