東恩納裕一、馬喰町gallery αMの豊田市美術館チーフキュレーター企画展第4弾に登場

豊田市美術館チーフキュレーター、天野一夫による企画展「変成態―リアルな現代の物質性」Vol.4 東恩納裕一展が、9月12日(土)からgalleryαMで開催される。galleryαMは、東京・馬喰町に今年オープンしたばかりのギャラリー。

同展で取り上げる東恩納裕一は、90年代初めから日常に偏在する「ファンシーなもの」をモチーフに、そこに潜む「不気味さ」を表現する異質なアーティスト。代表作としてシャンデリアシリーズ、造花やチェーンをスプレーペイントで型取ったFlowerシリーズなどがあり、最近は東京のみならずニューヨークやブリュッセルでの個展も高評価を得た。また、コム・デ・ギャルソンやメゾンエルメスなど店舗のアートワークも手がけている。最近は、ネガティブな感情をユーモアや痛快・セクシーでありながら、強度に満ちたポジティブなベクトルに変換する作品創りに意欲的で、本展では実験的な新作も発表される予定。

そんな彼の作品は、「痛覚に訴えかけるものがある」とキュレーター・天野が名言するように、カムフラージュとしてのデコレーションや皮膜的な演出の中でモノはその実体を留めずに変転していく。それは物質的な想像力、モノとイメージとの摩擦とも異なる、近年の新たな造形に焦点を当てるものとして見逃すことはできない。

なお、初日の12日17:00からは、東恩納裕一と天野一夫によるトークも行われる。

αMプロジェクト2009企画
『変成態―リアルな現代の物質性』Vol.4 東恩納裕一

2009年9月12日(土)~10月10日(土)
会場:gallery αM(東京・馬喰町)
時間:11:00~19:00

休廊日、日、月曜、祝日
料金:無料

(画像:Installation view CALM & PUNK GALLERY,2008 ©Yuichi Higashionna Courtesy of Yumiko Chiba Associates)

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