原点回帰で闇と光を表現する、さとうりさ作品展『こはち―闇のうまれは、陽なたに眠る―』

さとうりさ作品展『こはち―闇のうまれは、陽なたに眠る―』が、東京・馬喰町のフォイル・ギャラリーで12月4日から開催される。

さとうりさはこれまで「日常に潜む闇と光」をテーマに、ペインティング、ドローイング、立体、パフォーマンス、インスタレーションなど多様な方法で表現活動を行ってきたアーティスト。ここ10年は柔らかな曲線で描かれる「こはち」シリーズの作品を制作し続けている。

5年ぶりの個展となる本展では「こはち」が旅の果てに、陽なたで最期を迎えるというストーリーをもとに、ドローイング約20点、油土を使用した立体作品を展示する。

シンプルな線で描かれた登場人物「こはち」は、光(生)の中に潜む闇(死)を静かに見つめており、その感情の読み取り難い無表情の裏には、激しさを秘めているという。また、立体作品として「こはち墓」のマケット(模型)を展示することが、さとうが立体作品の理想とする「墓や古墳のように人々の生活にとけ込む、静かで壮大なパブリックアート」への布石となるだろう。

さとうりさ作品展
『こはち―闇のうまれは、陽なたに眠る―』

2009年12月4日(金)~12月25日(金)
会場:フォイル・ギャラリー(東京・馬喰町)
時間:12:00~19:00(初日は18:00まで)
休廊日:日曜

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