モノを動かしながら日々変化するインスタレーション/アニメーションを創り出す田口行弘展

ベルリン在住アーティスト・田口行弘の個展『Über~performative sketch』が、11月7日まで無人島プロダクションで開催されている。

2005年からベルリンに在住し、ドイツをベースに様々な国で精力的な作品を発表を続ける田口行弘。近年は、もともとあるモノを少しずつ動かしながら空間を作り上げる「パフォーマティブ・インスタレーション」と、モノを少し動かしては写真を撮影し、数千枚にも及ぶ画像を繋ぎ合わせて作った「ストップモーション・アニメーション」の2つの手法をもちいた作品を発表している。

彼の代表的な作品は、敷き詰められていた板を毎日少しずつ動かすなど変化させることで、ギャラリーをパーティー会場やバトミントンを楽しむ屋内競技場に変貌させるものや、ギャラリーの床板がまるで生き物のようにベルリンの街を徘徊し、街を構成する建築物のように変化し続けていくさまをおさめた映像など、発見と驚きに溢れる内容となっている。

本展は、彼のライフワークとして描きためたスケッチの一部を、会場中に張り巡らすほか、ベルリンにいる田口からFAXでほぼ毎日送られてくるスケッチや、次回作のプランや写真なども展示。展覧会終了後には、それらを1つのアニメーション作品として発表する予定だという。

会期中に日々変わり続ける展示と、その後の完成した映像作品は人々の好奇心を駆り立ててくれそうだ。

田口行弘個展
『Über~performative sketch』

2009年10月6日(火)~11月7日(土)
会場:無人島プロダクション
時間:13:00~20:00
休館日:10月12日(月・祝)、11月3日(火・祝)

(画像:©2009 Yukihiro Taguchi Courtesy of Mujin-to Production, Tokyo)

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