演出家・飴屋法水が挑む、スキャンダラスな英劇作家サラ・ケインの遺作『4.48 サイコシス』

演出家・現代美術家の飴屋法水による新作公演『4.48 サイコシス』が、11月16日よりあうるすぽっとにて上演される。本公演は、10月23日から開催される舞台芸術の祭典『フェスティバル/トーキョー09秋』の一環となる。

デビュー作以来、生々しい暴力や性の描写でスキャンダラスに扱われることの多かったイギリスの劇作家、サラ・ケインの遺作となる同作。病める精神の内的世界を描き、明確なストーリーを持たず、数字や単語の羅列で成る極めて特異な戯曲として残された。

そんな彼女の遺作に挑んだのは、これまで演劇、美術、音響、動物店経営など、多様なフィールドを越境しながら、一貫して「生命」を凝視し続けてきた演出家・飴屋法水。ケインが書き残した、自らの内へ内へと向かう狂気と、そこにある生と死に向き合う。またそれらを表現するのは、ホーメイの名手であるアーティスト・山川冬樹。「声」と「身体」をプラットフォームに、音楽、舞台芸術、美術の境界線をまたにかけた脱領域的活動を展開している。

飴屋のフィルターを通して、一作家や一精神病患者の個人的な出来事を越えた、私たち共有のモノとして立ち現われてくる作品に期待が集まる。

『4.48 サイコシス』

2009年11月16日(月)~11月23日(月・祝)
会場:あうるすぽっと(豊島区舞台芸術交流センター)
上演時間:
11月16日~11月22日まで 19:00~
11月23日 14:00~
料金:一般 4,500円 学生 3,000円 高校生以下 1,000円
演出:飴屋法水
作:サラ・ケイン
出演:山川冬樹 他
製作・主催:フェスティバル/トーキョー

(画像上:©久家靖秀/©Yasuhide Kuge)

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