『VOCA展2010』の受賞作品が発表、40歳以下の平面を用いた作品が対象

上野の森美術館が主催する平面作品の展覧会『VOCA展2010 −新しい平面の作家たち−』の選考会が行われ、VOCA賞をはじめとする各受賞作品が発表された。

今回で17回目を迎える『VOCA展』は、国際的にも通用するような将来性のある若い作家の支援を目的に開催されている展覧会。40歳以下の平面を用いた作家を対象としており、過去の出品作家には、福田美蘭、やなぎみわ、村上隆、会田誠、蜷川実花も名を連ねており、若手作家の登竜門として注目を集めている。

また、作品の募集を公募ではなく、全国の美術館学芸員や研究者、ジャーナリストなどから推薦委員を選出し、それぞれが推薦した作家1名に展覧会への出品を依頼する形式をとっている。これにより東京だけでなく全国で活躍する作家たちにスポットがあたることが同展覧会の特徴とされている。

今回の『VOCA 展2010』では、全国各地から推薦のもと35人の作家が出品し、その中からVOCA賞1名、VOCA奨励賞2名、佳作賞2名が選考会によって決定。VOCA賞には三宅砂織の“内緒話”“ベッド”が選ばれたほか、VOCA奨励賞には坂本夏子、中谷ミチコの作品が選ばれた。また、佳作賞を清川あさみ、佳作賞/大原美術館賞を齋藤芽生が受賞となった。

来年3月からは上野の森美術館で展覧会が開催。同展覧会の詳細は後日改めて紹介予定だ。

『VOCA展2010 −新しい平面の作家たち−』受賞作品

VOCA賞

三宅砂織(岐阜県生まれ。大阪府高槻市在住)
「内緒話」「ベッド」ゼラチンシルバープリント 各145.0×165.0×5.0cm

VOCA奨励賞

坂本夏子(熊本県生まれ。愛知県名古屋市在住)
「BATH,L」「Funicul(仮題)のための習作b」 油彩、カンバス 215.0×212.0×4.0cm、91.0×116.7×2.5cm

中谷ミチコ(東京都生まれ。ドイツ在住)
「そこにあるイメージI」「そこにあるイメージII」
石膏、ポリエステル合成樹脂、樹脂用顔料 122.8×59.3×8.0cm、122.5×56.5×8.0cm、84.5×69.0×9.0cm

佳作賞

清川あさみ(兵庫県生まれ。東京都渋谷区在住)
「HAZY DREAM」写真、刺繍糸 150.0×112.5×3.0cm、150.0×112.5×3.0cm

佳作賞/大原美術館賞

齋藤芽生(東京都生まれ。東京都八王子市在住)
「密愛村~ Immoralville」 紙、アクリル 82.0×82.0×4.0cmを9点

(画像:VOCA展2010 VOCA賞 三宅砂織 「内緒話」「ベッド」各145.0×165.0cm ゼラチンシルバープリント 撮影者©上野則宏)

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