名劇作家の知られざる妄想世界、未完論文から存在の根底に迫る『チェーホフ?!』

劇作家チェーホフの生誕150周年を記念し、彼の知られざる妄想世界を描いた『チェーホフ?!~哀しいテーマに関する滑稽な論考~』が、東京・池袋の東京芸術劇場 小ホール1で2011年1月25日から上演される。

『かもめ』『三人姉妹』『ワーニャ叔父さん』『桜の園』などの代表作を持つアントン・チェーホフは、長編こそが小説であるという風潮のあった19世紀末、第一線で短編小説を発表しつづけ、ロシア文学界に革命を起こした。

同作では、有名な戯曲ではなく未完に終わったチェーホフの博士論文といくつかの短編小説から発想を得て、なぜ彼は名作をこの世に産み落とせたのか、彼の作品は今も普遍性を保ち続けているのか、数々の小説や戯曲の端々に散りばめられているチェーホフという存在の根底に迫る。

演出を務めるのは、チェーホフと同じ元精神科医という特殊な経歴を持ち、独創的なイマジネーションを武器に国内のみならず、台湾、ドイツ、スイス、オランダと世界でも活躍の幅を広げるタニノクロウ。キャストには、篠井英介、毬谷友子、蘭妖子、マメ山田、手塚とおるら個性的な俳優陣を迎え、少年チェーホフの眼を通して見た19世紀のロシアを、科学に支えられた幻想の世界として描く。

東京芸術劇場プロデュース チェーホフ生誕150周年記念
『チェーホフ?!~哀しいテーマに関する滑稽な論考~』

2011年1月25日(火)~2月13日(日)※全24回公演
会場:東京都 池袋 東京芸術劇場 小ホール1
作・演出:タニノクロウ
ドラマトゥルク:鴻英良
出演:
篠井英介
毬谷友子
蘭妖子
マメ山田
手塚とおる

料金:S席4,500円 A席3,200円 A席(25歳以下)2,000円

『プレビュー公演』

2011年1月21日(金)、1月22日(土)
会場:東京都 池袋 東京芸術劇場 小ホール1
料金:3,000円

『チェーホフ生誕150周年記念連続サミット』

会場:東京都 池袋 東京芸術劇場 中会議室

第1回「始まりのチェーホフ」
2010年12月4日(土)14:00~16:00
メインパネリスト:鴻英良(演劇批評家)
ゲストパネリスト:
福田善之
徳永京子
タニノクロウ

第2回「チェーホフ劇の展開」
2011年1月15日(土)14:00~16:00
メインパネリスト:鴻英良(演劇批評家)
ゲストパネリスト:
津野海太郎
扇田昭彦

第3回「新たなるチェーホフ」
2011年1月29日(土)16:00~18:00
メインパネリスト:鴻英良(演劇批評家)
ゲストパネリスト:
岩松了
タニノクロウ
ほか

料金:参加費無料
※要事前申込み、定員に達し次第受付終了

(画像下:左から 手塚とおる、篠井英介、毬谷友子)

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