ブルガリアの格差を描いたTIFFグランプリ受賞映画『ソフィアの夜明け』が10月公開

2009年の東京国際映画祭で満場一致でグランプリを含むトリプル受賞という快挙を成し遂げた青春映画『ソフィアの夜明け』が、10月23日から渋谷シアター・イメージフォーラムほか全国で公開される。

絶えず両親と揉めている17歳のゲルギオは、男らしく見られたいという思いからギャングに加入。旅行中のトルコ人家族に暴行を行った現場で、芸術家の兄イツォと久しぶりの再会を果たす。事件をきっかけに、初めて心を通わせたゲルギオとイツォ。そして互いに惹かれあうイツォとトルコ人一家の娘ウルシュ。やがて誰もがまた孤独になるが、彼らの心境は以前とは異なるものになっていた。

監督は、年間製作本数がわずか7、8本といわれるブルガリアから登場したカメン・カレフ。先鋭的な映画作家を輩出し近年ヨーロッパにおいて一大勢力となりつつある東欧映画界期待の新鋭で、本作が長編デビュー作となる。

主人公のイツォ役は、キャラクター自体のモデルになった監督の幼馴染み、フリスト・フリストフが好演。センセーショナルな俳優デビューを飾った彼だったが、撮影終了間際に不慮の事故により他界している。そんな悲劇を乗り越えて完成に至った同作は、格差社会の底辺で必死に生きる人間たちの憤りや焦りがリアルに描かれている。

『ソフィアの夜明け』

2010年10月23日(土)より、渋谷シアター・イメージフォーラムにて公開後、全国順次公開
監督・脚本・プロデューサー・編集:カメン・カレフ
キャスト:
フリスト・フリストフ
オヴァネス・ドウロシャン
サーデット・ウシュル・アクソイ
ニコリナ・ヤンチェヴァ
ハティジェ・アスラン
配給:紀伊國屋書店、マーメイドフィルム

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