世界3大映画祭が注目するファティ・アキン監督新作は、移民達が集うレストランの物語

ハンブルクのレストランを舞台に繰り広げられる映画『ソウル・キッチン』が、2011年1月22日から東京・渋谷のシネマライズをはじめ全国で公開される。

監督は、『愛より強く』で『第54回ベルリン国際映画祭』の金熊賞、『そして、私たちは愛に帰る』で『2007年カンヌ国際映画祭』の脚本賞、そして今作で『2009年ヴェネチア国際』映画祭審査員特別賞とヤングシネマ賞を受賞し、晴れて世界3大映画祭のコンペティション部門すべてで受賞を果たしたドイツの新星ファティ・アキン。

同作の主人公は、ベルリンに次ぐドイツの大都市であるハンブルグのレストラン「ソウル・キッチン」のオーナーシェフを務めるジノス。恋人が夢を追いかけて上海に旅立ってしまったり、滞納していた税金の支払いを迫られたり、衛生局に新設備の導入を命じられたりと不運続きのジノスだったが、椎間板ヘルニアになってしまい調理ができなくなったことから頑固者の天才シェフを雇う。店は連日大繁盛し、すべてはうまく回り始めたと思った矢先に事態は思わぬ方向へ向かいだす。

『ソウル・キッチン』は、主演を務めるアダム・ボウスドウコス自身がハンブルクで経営していたレストランをモデルに描かれた作品。アダムをはじめ、監督のファティ・アキンもその店に集っており、皆で過ごした素晴らしき日々を映画に収めたいという思いから制作されたという。

劇中には、ギリシャ、トルコ、アラブなど様々な人種のキャラクターが登場。ごちゃ混ぜな音楽が響き、それぞれが自分にとってのソウルフードを味わう店「ソウル・キッチン」を舞台に、故郷とは異なる場所で暮らす移民たちの心の拠り所を描いた同作は、新時代の「郷土映画」といえるだろう。

『ソウル・キッチン』

2011年1月22日(土)よりシネマライズほか全国ロードショー
監督:ファティ・アキン
出演:
アダム・ボウスドウコス
モーリッツ・ブライプトロイ
ほか
配給:ビターズ・エンド

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