「裏蜷川実花」が写し出す極彩色の闇の世界、新シリーズ展『noir』

写真家の蜷川実花がこれまでの色彩感覚と正反対の表現に挑んだ個展『noir』が、東京・清澄白河の小山登美夫ギャラリーで11月27日から開催される。

雑誌や広告の撮影に加え映画監督も務める蜷川は、今最も活躍する写真家のひとり。深く濃い赤、目の覚めるようなブルー、甘美なピンクなど、蜷川作品に写る花や人物、金魚などは、見る者の感情に、非現実的な世界をも喚起するような色彩を与える。

同展は、新シリーズの「noir(ノワール=暗黒、黒)」だけで構成される初めての展覧会。これまでの蜷川とは異なりながら、それでいて根源的な面も持つ作品たちは、「裏蜷川実花」ともいえる世界を表現している。色彩の深度を強めることによって浮かび上がらせた「極彩色の闇」からは、眩しい生の世界と、深い死の世界を感じることが出来るだろう。


蜷川実花展
『noir』

2010年11月27日(土)~12月25日(土)
会場:東京都 清澄 小山登美夫ギャラリー7F
時間:12:00~19:00
休館日:日、月曜、祝日
料金:無料

『オープニングレセプション』

2010年11月27日(土)
時間:18:00~20:00

『蜷川実花 サイン会』

2010年12月18日(土)
会場:東京都 清澄 小山登美夫ギャラリー7F
時間:14:00~
※同ギャラリーまたはTKGエディションズ銀座、TKGエディションズ京都にて蜷川実花の写真集をお買い上げの方100名様に整理券を配布致します(『noir』に限りません)

作品集『noir』

2010年10月22日発売
著者:蜷川実花
価格:2,730円(税込)
発行:河出書房新社

amazonで購入する

(画像:noir, 2010 ©mika ninagawa)

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