余白から生まれる美、「もの派」の中心人物・李禹煥の新作展

60年代後半より「もの派」を牽引する存在として国際的な活躍を続ける韓国人アーティスト「李禹煥」による個展が、2011年1月14日より東京・谷中のSCAI THE BATHHOUSEにて開催される。

「もの派」とは、石、木、紙、綿、鉄板といった「もの」をほとんど加工せずにそのまま提示し、その在りようから何かの芸術表現を引き出そうと試みた、1960年代末から70年代初頭にかけて展開された日本の現代美術の運動のこと。

李禹煥の作品は「作らない」という意図的な行為から生まれる余白を特徴としている。彼のオリジナリティーは東洋的、西洋的というカテゴライズにあてはまることなく、誰にも追随できない李禹煥独自の表現方法を確立。また2010年には、香川県・直島に「李禹煥美術館」が開館し、作品に併せて設計された美術館は、李禹煥の世界を贅沢に堪能できるスペースとして大きな話題となっている。

今回の展覧会では、2011年6月に開催されるグッゲンハイム美術館での回顧展に先立ち、新作絵画5点などが展示される。ペインティングを中心に構成され、回顧展へのアプローチとなるような、斬新さに満ちた展覧会となるだろう。

『李禹煥 展』

2011年1月14日(金)~3月5日(土)
会場:東京都 谷中 SCAI THE BATHHOUSE
時間:12:00~19:00
休館日:日曜、月曜、祝日

(画像:2007年 SCAI THE BATHHOUSEでの展覧会風景(撮影: 木奥恵三))

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