「結び目」に託し困難を描く、ベ・サンスン個展『ゴルディアスの結び目』

結び目を描く作家ベ・サンスンの個展『ゴルディアスの結び目 Gordian Knot』が、東京・神楽坂のイムラアートギャラリー東京で7月2日から開催される。

サンスンは、1971年韓国生まれ。ソウルの美術大学を卒業後、東京やロンドンそして京都へと制作拠点を移しながら活動し、白と黒のみで描かれる結び目を制作の継続的なモチーフに、独自の表現を追求している作家だ。これまでに韓国、日本、アメリカ、ドイツ、イギリスなどで個展の開催や企画展へ参加するなど、精力的な活動をしている。

同展では、インスタレーション形式の作品を含む新作7点を展示予定。同展のタイトルとなっている「ゴルディアスの結び目」とは、紀元前から伝わるアレクサンドロス3世の伝説に由来しており、容易に解決できない困難を複雑な結び目として作中で表現している。

これまでの作品では、人間関係を主なテーマに据えて柔らかくシンプルに描かれてきた結び目だが、新作では重苦しい空気をも感じさせるものへと変化している。また、サンスンは新作について、「私にとって結び目を描くことは、同時に今ある大きな困難に真摯に向き合うことでもある」とコメントしている。

ベ・サンスン個展
『ゴルディアスの結び目 Gordian Knot』

2011年7月2日(土)~7月23日(土)
会場:東京都 神楽坂 イムラアートギャラリー東京
時間:12:00~19:00
休廊日:日、月曜、祝日
料金:無料

『オープニングレセプション』

2011年7月2日(土)18:00~
出演:
ベ・サンスン
戸谷成雄(彫刻家・武蔵野美術大学教授)
料金:無料
※入場制限する場合あり

(画像上:『Gordian Knot 1』2011 Charcoal, blue ink and gesso on canvas 123 x 145 cm、画像中:『The Art of Loving 2007』2007 Charcoal, blue ink and gesso on canvas 183 x 184.5 cm、画像下:『Monkey's Fist 2007』2007 Charcoal, blue ink and gesso on canvas 183 x 184.5 cm)

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