京都在住のシンガーソングライター「ゆーきゃん」の新作ミニアルバム『ロータリー・ソングズ』が、10月12日にリリースされる。
ゆーきゃんは、USガレージフォークやサッドコアの影響を受けた音楽性と、日本語の響きを活かした歌詞世界で独特の空気感を作り出すアーティスト。ソロ名義の作品以外にも、くるり主宰のレーベル「NOISE McCARTNEY RECORD」からバンド「ゆーきゃん with his best friends」名義でアルバムをリリースしているほか、「あらかじめ決められた恋人たちへ」とタッグを組んだバンド、シグナレスとしても活動している。さらに、京都で行われる音楽フェスティバル『BOROFESTA』の主催の1人でもある。
今回リリースされる作品は、全6曲を収録。そのうち5曲はゆーきゃんが東京在住時に制作した音源となり、その録音は音楽評論家の高橋健太郎の旧宅で行われたとのこと。参加アーティストは、キーボードにエマーソン北村、ベースに田代貴之(ex.渚にて)、コーラスに見汐麻衣(埋火)、ギターには当時の家主である高橋も参加している。なお、6曲目は、京都に戻ってから行ったライブの音源となっている。
東京と京都という2つの場所をまたいで制作された同作は、2年弱にわたる東京時代のゆーきゃんの遺作でもあり、住み慣れた街・京都を再発見した記録と捉えることも可能だろう。