石井孝典による祖母の家と庭の記憶を集めた写真展、実兄いしいしんじの朗読会も

瀬戸内の直島に残る祖母の家の写真を集めた、写真家・石井孝典による展覧会『Nio ヤドリの石』が、5月28日まで東京・恵比寿のTRAUMARIS/SPACEで開催されている。

人物ポートレイトを中心とした作品を発表する石井は、深い色合いの背景の中に対象の存在感を際立たせる描写力で高い評価を得ている写真家だ。また、2008年に発表したトルコのオイルレスリング選手1,000人以上の姿をリアルに収めた写真集『EDIRNE』も話題を集めている。

同展は、実母の生家でもある香川県・仁尾の旧家の写真を集めた展覧会だ。石井が少年時代より訪れ、祖母が亡くなってからも撮りためられた写真は、家と庭に宿る記憶と、土地の歴史の呼吸を感じとれる作品となっている。

また、会期中には石井の実兄でもある小説家・いしいしんじを迎えた朗読会も予定されているので、詳細は会場のオフィシャルサイトをチェックして欲しい。

会場のTRAUMARIS/SPACEは、2010年9月にNADiff A/P/A/R/T内にリニューアルオープンしたアートスペース。ライブ、ダンス、パフォーマンス、朗読など美術展にとどまらない多様なイベントを開催している。

石井孝典写真展
『Nio ヤドリの石』

2011年4月13日(水)~5月28日(土)
会場:東京都 恵比寿 TRAUMARIS/SPACE(NADiff A/P/A/R/T 3F)
時間:15:00~24:00(日曜は14:00~22:00)
休館日:月曜、祝日
料金:無料

『いしいしんじ Nioとその場小説2』

2011年5月8日(日)
出演:いしいしんじ(小説家)

(画像:石井孝典 「にお」より 2010年)

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