呪術的イメージによる映像の万華鏡、実験作家ケネス・アンガーの代表作が劇場公開

映像作家ケネス・アンガーによる万華鏡のような作品集『マジック・ランタン・サイクル』が、12月3日から東京・渋谷のUPLINKほか全国で公開される。

ケネス・アンガーは、ハリウッドのゴシップを暴露した書籍『ハリウッド・バビロン』の著者としても知られる映像作家。魔術をはじめ、バイオレンス、ドラッグ、ゲイなどをテーマにした呪術的かつ美麗な映像作品は、のちのアーティストに大きな影響を与え続けている。

今回上映される映像集成『マジック・ランタン・サイクル』は、アンガーの代表作とされるもの。その内容は、魔術的神秘家アレイスター・クロウリーに捧げられたという『ルシファー・ライジング』、アナイス・ニン出演のサイケデリックムービー『快楽殿の創造』、ミック・ジャガーが音楽を担当した『我が悪魔の兄弟の呪文』、魅惑的なイメージと音楽のコラージュによる『スコピオ・ライジング』、男がひたすらに改造マシンを磨き上げる『K.K.K.』、アンガーが17歳で監督した『花火』など、9作品から構成されている。

なお、通常プログラムによる上映だけでなく、川勝正幸、柳下毅一郎、滝本誠、Mari Mari、釣崎清隆、五所純子ほか10人のセレクトによるプログラム「あの人が選ぶケネス・アンガー」も実施。さらに劇場では、スケートシング、伊藤桂司、鈴木ヒラク、服部一成、河村康輔、いすたえこが『マジック・ランタン・サイクル』をモチーフにデザインしたTシャツが販売される。

また、現在同作のオフィシャルサイトでは、アンガーを特集した無料のZINEデータも配布中だ。

『マジック・ランタン・サイクル』

2011年12月3日(土)からUPLINKほか全国で順次公開
監督:ケネス・アンガー
上映作品:
[Aプログラム]
『ルシファー・ライジング』
『快楽殿の創造』
『我が悪魔の兄弟の呪文』
『人造の水』
[Bプログラム]
『スコピオ・ライジング』
『K.K.K. Kustom Kar Kommandos』
『プース・モーメント』
『ラビッツ・ムーン』
『花火』

(画像上から:『スコピオ・ライジング』©Kenneth Anger、『快楽殿の創造』©Kenneth Anger、『我が悪魔の兄弟の呪文』©Kenneth Anger、『K.K.K. Kustom Kar Kommandos』©Kenneth Anger、『ルシファー・ライジング』©Kenneth Anger)

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