映像芸術の祭典『第5回 恵比寿映像祭』、「公」と「私」の関係から生まれる作品に注目

映像芸術の祭典『第5回 恵比寿映像祭 パブリック⇄ダイアリー』が、2月8日から東京・恵比寿の東京都写真美術館、恵比寿ガーデンプレイスセンター広場、ザ・ガーデンルームほかで開催される。

2009年から行われている同イベントは、展示や上映をはじめ、ライブイベント、講演、トークセッションなどを複合的に展開。5回目の開催となる今回は「パブリック⇄ダイアリー」をタイトルに掲げ、作家の「私」とそれを取り巻く「公」による相互作用の中で生まれる映像表現の可能性を、多彩なプログラムを通じて多角的に探っていく。

展示には、クリストファー・ベイカー、ベン・リヴァース、荒木経惟、クリスチャン・ヤンコフスキー、野口久美子+平川紀道+森浩一郎、木村太陽ら国内外からの多数の作家が参加。また、 上映ではマイク・ケリーの追悼特集やハーモニー・コリン参加のオムニバス映像作品のアジアプレミア上映やシェイラ・カメリッチやヒト・スタヤルら注目作家にスポット当てる上映、イスラエルの現代アーティストやベトナムのドキュメンタリーの特集上映なども行われる。さらに、シンポジウムやレクチャー、石田尚志によるライブも開催される。プログラムの詳細は『恵比寿映像祭』のオフィシャルサイトで確認しよう。


『第5回 恵比寿映像祭 パブリック⇄ダイアリー』

2013年2月8日(金)~2月24日(日)
会場:東京都 恵比寿 東京都写真美術館、恵比寿ガーデンプレイス センター広場、ザ・ガーデンルームほか
時間:10:00~20:00(2月24日のみ18:00まで)

展示:
マンゴ・トムスン
『写真週報』
クリストファー・ベイカー
ヒト・スタヤル
野口靖
クリスチャン・ヤンコフスキー
河原温
シェイラ・カメリッチ
荒木経惟
宮永亮
ベン・リヴァース
木村太陽
野口久美子+平川紀道+森浩一郎
ザ・プロペラ・グループ
ジェレミー・デラー
ワリッド・ラード
川口隆夫(パフォーマンス公演あり)
オフサイト展示:鈴木康広
ライブ:石田尚志

上映:
『ハーモニー・コリン参加オムニバス「フォース・ディメンション」アジアプレミア』(参加作家:ハーモニー・コリン、アレクセイ・フェドロチェンコ、ヤン・キヴェチンスキ)
『日常へのまなざし「祈−Inori」』(作家:ペドロ・ゴンザレス・ルビオ)
『西アフリカ・ポストコロニアルのトラベローグ「希望の旅路」』(作家:ミシェル・K・ゾンゴ)
『ベン・リヴァース長編「湖畔の2年間」』
『刻みこまれた記憶 ―シェイラ・カメリッチ特集』
『メビウスの輪を旅して―― ヒト・スタヤルのイメージ論』
『日本新進映像作家たち』(参加作家:小森はるか、告畑綾、福崎星良)
『ソングス・フォー・レント―実験映像の現在』(ゲストプログラマー:ジェイ・サンダース、参加作家:ブルース・ナウマン、ウィリアム・アラン、トム・アンダーセン、マルコム・ブロドウィック、ジャック・スミス、マルセル・ブロータス、エリカ・ベックマン、ジェームス・ネアーズ、マイケル・スミス、ルーサー・プライス、マイケル・ロビンソン、ライダ・ラートスンディ、アレックス・ハバード、ジョージア・サイクリ)
『約束の地―イスラエル現代アーティスト特集』(ゲストプログラマー:マーヤン・シェレフ、参加作家:ニール・エヴロン、ミハエル・ズプラネル、ニラ・ペレグ、ネヴェット・イツハク、ボアズ・アラッド、ミキ・クラツマン、メイール・タティ、ロイ・メナヘム・マルコヴィッチ、ダナ・レヴィ、ハヤ・ルキン、ドール・ゲズ)
『パブリック・リヴィング―ヴェトナム・ドキュメンタリー特集』(リンク:ハノイ・ドックラボ、参加作家:グエン・チン・ティ、ファム・ゴック・ラン、ダン・ドゥック・ ロック、ゴ・ティ・タイン、ドー・ヴァン・ホアン、チャン・タイン・ヒエン)
『生命の描線――アニメーションと日記』(ゲストプログラマー:土居伸彰[CALF]、参加作家:ボブ・サビストン、クリストファー・ヒントン、リシャール・ネグル、水江未来、相原信洋、ゾエ・シャントル)
『日記とコミュニケーション――大江崇允「適切な距離」』(リンク:CO2、作家:大江崇允)
『追悼マイク・ケリー 「MOBILE HOMESTEAD」』
参考上映付きスペシャルトーク:『下層階級のアナーキスト- マイク・ケリーは何を遺したのか』(ゲスト:エリザベス・サスマン)

シンポジウム:
『フェスティヴァルとパブリック』(出演者:ジェイ・サンダース、ハフィズ、岡村恵子)
『パブリック・ダイアリーをめぐって』(出演者:クリストファー・ベイカー、シェイラ・カメリッチ、鈴木康広)

レクチャー:
『パブリック・ダイアリー:イスラエル』(参加者:ニール・エヴロン、ドール・ゲズ、マーヤン・シェレフ)
『CALFとインディペンデント・アニメーションの現在』(参加者:土居伸晃、水江未来、大山慶)

ラウンジトーク:
宮永亮
ザ・プロペラ・グループ
ヒト・スタヤル
ベン・リヴァース
野口靖
野口久美子+平川紀道+森浩一郎
住吉智恵+山口崇司
川口隆夫
金子隆一
鈴木康広
グエン・チン・ティ

休館日:2月12日、2月18日
料金:入場無料(上映、イベントなど定員制のものは有料)

(画像上から:『第5回 恵比寿映像祭 パブリック⇄ダイアリー』イメージビジュアル、ジェレミー・デラー『エクソダス』2012年 Jeremy DELLER, Exodus, 2012 Courtesy The Modern Institute/Toby Webster、クリスチャン・ヤンコフスキー『ドバイの瞳』2012年 Christian JANKOWSKI, The Eye of Dubai, 2012 ©Jörg Reichert、川口隆夫『a perfect life 川口隆夫ダンス・パフォーマンス in Okinawa』2011年より[参考図版] KAWAGUCHI Takao, a perfect life: takao kawaguchi dance performance in Okinawa, 2011 photo: Koji Kakubari、鈴木康広 オフサイト展示に向けた新作のイメージ・スケッチ 2012 SUZUKI Yasuhiro, Drawing for new work in Off-site project , 2012)

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