忌野清志郎が音楽への愛情と社会への怒りを綴ったサイケデリック小説『瀕死の双六問屋 完全版』が、2月22日に発売される。
同書に収められた小説『瀕死の双六問屋』は、1998年11月~2001年4月にかけて雑誌『TV Bros.』に連載され、2000年に単行本として刊行。作品の内容は、理想郷の「瀕死の双六問屋」で暮らす男が、音楽への愛をはじめ、“君が代”や憲法、自殺などの社会問題や反核ソングの収録を理由としたレコード発禁事件など、様々な話題を縦横無尽に語り尽くすというもの。
今回発売される完全版では、当時収録されなかった最終話を含む18話が追加されているほか、イラストや写真も掲載。さらに、同作のために制作された4曲入りCDのリマスター版が付属する。
また、カバーイラストと装画を浦沢直樹が新たに描き下ろしているほか、解説は町田康が担当。浦沢は同書について「本書の'00年版は、私の座右の書でありました。今回その完全版の装画を描かせていただけるとは、なんと光栄なことでしょう」とコメントしている。