『横尾忠則の「昭和NIPPON」―反復・連鎖・転移』展が、11月4日まで青森・青森県立美術館で開催されている。
デザイン、イラスト、絵画、版画など、ジャンルを越えた活動をしている横尾忠則。これまでに横尾が発表してきた作品に繰り返し登場する主題が形づくる表象に着目し、横尾が駆け抜けた「昭和」という時代を紹介する同展では、印刷物原稿やアイデアスケッチ、ポスター原画、イラスト原稿、直筆原画なども含めて展示されているほか、横尾が装幀を手掛けた書籍約500点もあわせて紹介している。
会期中には、横尾の人物画に着目するワークショップ『横尾忠則になりきる』や、寺山修司、唐十郎、澁澤龍彦らから1960年代から70年代の日本のアバンギャルドを総括する『県美土曜ゼミ「寺山修司と日本のアヴァンギャルド」』、横尾忠則が主演した映画『新宿泥棒日記』など大島渚作品の特集上映『シアター:大島渚監督特集』などの関連イベントが開催される。
(画像上から:横尾忠則『歯みがき』 1966年頃 アクリル・キャンバス 72.5×60.5cm 東京都現代美術館蔵、横尾忠則『愛の回想』 1994年 アクリル・キャンバス 182.0×227.4cm 作家蔵、横尾忠則『戦後』 1985年 シルクスクリーンによる釉薬・セラミック+磯崎新によるフレーム 240.0×240.0cm 原美術館蔵、横尾忠則『業』1985年頃 アクリル・板 180.0×120.0cm 横尾忠則現代美術館蔵、横尾忠則『神風恍惚切根之図』平凡パンチ(原画、色指定紙) 1968年 インク・紙 カラーインク、カラーチップ・トレーシングペーパー 50.4×30.3cm 作家蔵)