バルテュスの没後初の大回顧展、少女を描いた油彩画や素描、愛用品など約100点展示

画家・バルテュスの回顧展『バルテュス展』が、4月19日から東京・上野の東京都美術館で開催される。

ピカソをして「20世紀最後の巨匠」と言わしめたバルテュスは、静謐な風景画や、少女のいる室内画など神秘的で緊張感に満ちた世界観を持つ絵画で知られる。パリに生まれながら、20世紀美術の数ある流派のどれにも属することなく独特の具象絵画の制作を続け、1983年に開催されたパリのポンピドゥー・センターでの回顧展で国際的な名声を獲得。1967年には節子夫人と結婚し、日本をはじめ東洋文化にも親しんでいたという。また、小説家で思想家、画家としても活動したピエール・クロソウスキーの実弟としても知られている。

節子夫人の全面協力で開催される『バルテュス展』では、世界中の美術館に所蔵されている40点以上の油彩画や、素描、バルテュスの愛用品など、約100点が展示される。特に、バルテュスにとって「この上なく完璧な美の象徴」であり、生涯にわたるモチーフとなった少女を描いている作品から代表作の『美しい日々』『夢見るテレーズ』『鏡の中のアリス』などの展示も見どころとなる。

なお、同展は7月5日から京都の京都市美術館でも開催。また、オフィシャルサイトには吉永小百合、篠山紀信、坂本龍一、荒木経惟といったバルテュス作品を愛する著名人たちが寄せたコメントが掲載されているのでこちらもチェックしよう。

イベント情報

『バルテュス展』

東京会場
2014年4月19日(土)~6月22日(日)
会場:東京都 上野 東京都美術館 企画展示室
時間:9:30~17:30(金曜は20:00閉室、入室は閉室の30分前まで)
休室日:月曜、5月7日(ただし4月28日、5月5日は休室)
料金:一般1,600円 学生1,300円 高校生800円 65歳以上1,000円

京都会場
2014年7月5日(土)~9月7日(日)
会場:京都府 京都市美術館
時間:9:00~17:00(入館は閉館の30分前まで)
休館日:月曜(ただし7月21日は開館)
料金:一般1,500円 大・高校生1,000円 小・中学生500円
※障害者手帳をご提示の方は無料

(画像:『バルテュス展』チラシ)

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