和製RPGとヨーロッパの伝統的美意識を融合、フランス人作家ニコラ・ビュフの個展

フランス人アーティスト、ニコラ・ビュフの個展『ニコラ ビュフ:ポリフィーロの夢』が、4月19日から東京・品川の原美術館で開催される。

2012年にパリのシャトレ座で上演された古典オペラ『オルランド・パラディーノ』の斬新なアートディレクションで高い評価を得たニコラ・ビュフ。自身の文化的背景であるヨーロッパの伝統的な美意識と、日本やアメリカに由来する漫画やアニメ、ビデオゲームといったサブカルチャーを融合した作品で知られ、美術のみならず、舞台やファッションなど幅広い分野から注目を集めている。日本文化への強い関心から、現在は拠点を東京に移して活動している。

「まじめに遊ぶ」をキーワードとする同展は、ビュフが見出した15世紀末ヨーロッパの古典文学『ヒュプネロトマキア・ポリフィリ』と、『ゼルダの伝説』『スーパーマリオブラザーズ』『ファイナルファンタジー』といった日本のロールプレイングゲームの世界観の類似性に着想を得ているという。

展示作品は、鑑賞者が仮想空間で展示の一部になることができるAR(拡張現実)技術を用いた作品を含む、壁画と立体を組み合わせた大型インスタレーションで構成。主人公ポリフィーロの冒険を通して、鑑賞者がファンタジーの世界を体験する物語仕立ての展覧会となる。

イベント情報

『ニコラ ビュフ:ポリフィーロの夢』

2014年4月19日(土)~6月29日(日)
会場:東京都 品川 原美術館
時間:11:00~17:00(水曜は20:00まで開館、入館は閉館の30分前まで)
休館日:月曜、5月7日(ただし5月5日は開館)
料金:一般1,100円 大高生700円 小中生500円
※原美術館メンバーは無料
※学期中の土曜日は小中高生の入館料無料

(画像上から:『ニコラ ビュフ:ポリフィーロの夢』展イメージビジュアル 2014年 ©Nicolas Buffe、『ニコラ ビュフ:ポリフィーロの夢』展インスタレーションのための習作 2014年 ©Nicolas Buffe、『ユニコーンの皮』2010年、オービュッソン国際タペストリー研究所のための織物プロジェクト ©Nicolas Buffe、『ニコラ ビュフ:ポリフィーロの夢』展インスタレーション完成予想図 ©Nicolas Buffe)

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