漫画家・土田世紀の展覧会に18000枚の原画や、新井英樹、松本大洋らのトリビュート作

漫画家・土田世紀の展覧会『土田世紀全原画展――43年、18,000枚。』が、5月31日から京都の京都国際マンガミュージアムで開催される。

『俺節』『編集王』『同じ月を見ている』『ギラギラ』『夜回り先生』などの代表作で知られ、2012年に急逝した土田世紀。同展は、これまでに発見されている全ての原画18000枚や、土田に共鳴する漫画家達によるトリビュート作品を通して、土田作品の再発見や後世へ継承することを目的に開催される。

原画は、デビュー初期の作品から『編集王』などのヒット作品により人気作家になった時期、『水の中の月』や『同じ月を見ている』『雲出づるところ』など哲学的な新しい境地へたどり着いた時期の3期に分けて展示。壁から床までを漫画原稿で埋め尽くした展示も行われるという。

同展にトリビュート作家として参加するのは、漫画作品を展示する新井英樹、信濃川日出雄、青野春秋や、イラスト作品を展示する上條淳士、えすとえむ、すぎむらしんいち、松本大洋、矢口高雄、きくち正太、高橋よしひろ、倉田よしみら。また会期中は、松本大洋、新井英樹、すぎむらしんいちによるトークショー『土田世紀を語る』などの関連イベントも開催される。

さらに同展の開催にあわせ、記念書籍『SEIKI』が出版予定。同書にはデビュー前に描かれた未発表作品『やりきれない気持』をはじめとする土田作品のほか、青野春秋、新井英樹、信濃川日出雄による描き下ろしのトリビュート漫画も収録される。なお同展のチラシやポスター、図録などのデザインは祖父江慎、ポスターやチラシで使用されている文字は三代目魚武濱田成夫とMAYAMAXXが手掛けている。

イベント情報

『土田世紀全原画展――43年、18,000枚。』

2014年5月31日(土)~8月31日(日)
会場:京都府 京都国際マンガミュージアム 2階 ギャラリー1、2、3、6
時間:10:00~18:00(最終入館は17:30)
休館日:水曜(7月10日~8月31日は無休)
料金:無料
※別途ミュージアム入場料が必要

松本大洋×新井英樹×すぎむらしんいちトークショー
『土田世紀を語る』

2014年7月27日(日)14:00~16:00
会場:京都府 京都国際マンガミュージアム 1階 多目的映像ホール
出演:
松本大洋
新井英樹
すぎむらしんいち
江上英樹(『IKKI』編集長、土田世紀担当編集者)
吉村和真(京都精華大学マンガ学部教授)
定員:200名(先着順)
料金:無料
※別途ミュージアム入場料が必要

シンポジウム
『マンガ原画のアーカイブを考える「1万8千枚の土田世紀のマンガ原稿をどうする?!」』

2014年8月31日(日)14:00~16:00
会場:京都府 京都国際マンガミュージアム 3階 研究室1
出演:
江上英樹(『IKKI』編集長、土田世紀担当編集者)
大石卓(横手市増田まんが美術館担当)
羽倉佳代(土田世紀著作権継承者)
小川剛(崇城大学芸術学部助教)
吉村和真(京都精華大学マンガ学部教授)
伊藤遊(京都精華大学国際マンガ研究センター研究員)
定員:50名(先着順)
料金:無料
※別途ミュージアム入場料が必要

(画像上から:土田世紀『俺節』 ©土田世紀、土田世紀 『同じ月を見ている』 ©土田世紀、新井英樹 ©新井英樹/土田世紀、松本大洋 ©松本大洋/土田世紀)

  • HOME
  • Life&Society
  • 漫画家・土田世紀の展覧会に18000枚の原画や、新井英樹、松本大洋らのトリビュート作

Special Feature

Crossing??

CINRAメディア20周年を節目に考える、カルチャーシーンの「これまで」と「これから」。過去と未来の「交差点」、そしてカルチャーとソーシャルの「交差点」に立ち、これまでの20年を振り返りながら、未来をよりよくしていくために何ができるのか?

詳しくみる

JOB

これからの企業を彩る9つのバッヂ認証システム

グリーンカンパニー

グリーンカンパニーについて
グリーンカンパニーについて