フィオナ・タン都内初の大規模個展『まなざしの詩学』、アジア初公開作含む代表作展示

フィオナ・タンの個展『フィオナ・タン まなざしの詩学』が、7月19日から東京・恵比寿の東京都写真美術館で開催される。

フィオナ・タンは中国系インドネシア人の父とオーストラリア人の母を持ち、現在はオランダ・アムステルダムを拠点に活動するアーティスト。写真、フィルム、ビデオ、デジタルビデオといった異なるメディアを用いて、ドキュメンタリーとフィクションの間を行き来しながら、集団や個人間の文化的差異がいかに記録および記憶されてきたかを問いかける作品を発表し、数々の国際展に参加している。

フィオナ・タンにとって都内初の大規模個展となる同展では、2009年にオランダ館の代表を務めた『ヴェネチア・ビエンナーレ』に出品された『ディスオリエント』や、イギリスの建築家ジョン・ソーンが蒐集した考古学資料や骨董品を35ミリフィルム、16ミリフィルム、スーパー8など6種のメディアで捉えた『インヴェントリー』など、アジア初公開作品を含む映像、写真、インスタレーションの代表作を展示。詩的かつ批評的な作品を通して、写真と映像の本質に迫るフィオナ・タンの世界観を紹介する。

なお、7月20日には作家が出演するアーティストトークを開催。また会期中、『興味深い時代を生きますように』『影の王国』の2本のドキュメンタリー作品が同館ホールで上映される。上映時間についてはオフィシャルサイトをチェックしよう。さらに、会期中の木、金曜日は21時まで夜間の開館時間が延長される。同展は、12月20日から大阪・国立国際美術館に巡回する予定。

イベント情報

『フィオナ・タン まなざしの詩学』

2014年7月19日(土)~9月23日(火・祝)
会場:東京都 恵比寿 東京都写真美術館
時間:10:00~18:00(木、金曜は21:00まで、共に入館は閉館の30分前まで)
休館日:月曜(ただし月曜が祝日の場合は開館し、翌火曜休館)
料金:一般900円 学生800円 中高生・65歳以上700円
※小学生以下および障害者手帳をお持ちの方とその介護者は無料
※第3水曜は65歳以上無料

フィオナ・タン アーティストトーク
2014年7月20日(日)14:00~15:30
会場:東京都 恵比寿 東京都写真美術館 1階ホール
出演:フィオナ・タン
聞き手:岡村恵子(東京都写真美術館担当学芸員)
定員:190名
料金:無料(要展覧会チケット半券)

大阪会場
2014年12月20日(土)~2015年3月22日(日)
会場:大阪府 国立国際美術館

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