「式年遷宮」巡る4K記録映画『うみやまあひだ』、北野武や隈研吾が宇宙観を語る

2015.01.30 Fri

映画『うみやまあひだ～伊勢神宮の森から響くメッセージ～』が、全国で順次公開される。

同作は、10年間にわたって伊勢神宮を撮り続けてきた写真家の宮澤正明が、監督および撮影監督を務めたドキュメンタリー映画。20年に1度、社殿や装束、神宝などを作り替える伊勢神宮の儀式で、飛鳥時代から行われている「式年遷宮」を見届けた宮澤が、「なぜ日本人は千年以上もこの儀式を絶やさず、祈りを捧げ続けてきたのか」という疑問を発端に日本中を旅しながら神宮の神域林、木曽の大檜林、白神山地といった自然や、様々な人々を捉えた作品となる。

劇中では、隈研吾、北野武が宇宙観などを語るほか、伊勢神宮の河合真如、宮大工の小川三夫、伊勢神宮の森の管理に従事する倉田克彦、木曽郡の木材会社経営者・池田聡寿、法隆寺第129世住職の大野玄妙、京都大学名誉教授の田中克、脳科学者で作曲家の大橋力、気仙沼で漁師による植林活動を続ける畠山重篤、生態学者の宮脇昭、料理人の成澤由浩らが出演。なお、タイトルの「うみやまあひだ」は、「海と山の間の国」を意味し、古代の書物に日本を表す言葉として書き記されているフレーズからとったという。また撮影は、自然環境やサスティナビリティーをテーマに、全編にわたって4Kカメラで行われた。