野田洋次郎の主演映画『トイレのピエタ』、追加キャストに杉咲花、リリーら

野田洋次郎(RADWIMPS)の主演映画『トイレのピエタ』の公開日が6月6日に決定。あわせてストーリーの詳細や新たなキャストが発表された。

同作は、手塚治虫が死の直前まで病床で綴っていたという日記にインスピレーションを受け、松永大司が書き下ろしたオリジナル脚本をもとにした作品。監督は松永自身が務める。映画『ノルウェイの森』『ハチミツとクローバー』『真夜中の弥次さん喜多さん』などのプロデュースで知られる小川真司と、映画『ヘルタースケルター』『監督失格』などのプロデュースを手掛けた甘木モリオが製作を担当している。

物語は、美大を卒業し、窓拭きのアルバイトで生計を立てて生活している宏が主人公。ある日、余命3か月を宣告された宏が、女子高生・真衣との出会いをきっかけに生きる喜びを見出していく姿や、彼女に翻弄されながらも惹かれていく様子を描く。画家の夢を諦めて、フリーターとして暮らす宏役を映画初主演を務める野田が演じる。

今回出演が明らかになったキャストは、死への恐怖と対峙する宏と出会い、最期の夏を共に過ごす真衣役の杉咲花、宏の入院仲間で女好きの横田役のリリー・フランキー、宏の元恋人・尾崎役の市川紗椰。さらに、MEGUMI、岩松了、古舘寛治、森下能幸、澤田陸らが脇を固める。

なお、プロデューサーの甘木と小川は、主演の野田について「野田さんのオファーはダメもと覚悟の挑戦だった。ただでさえ露出が少ないアーティストだから映画には出演しないだろうと、決まるまで半信半疑だった。幸い脚本を気に入ってくれて呆気ないほどスムーズにオファーを受けてくれた」とコメント。また、オーディションで選出された杉咲の起用理由については、「決め手は野田さんとの即興芝居だった。その場にいた野田さんにいきなり即興芝居の相手をお願いしたところ、野田さんの潜在能力が杉咲さんの芝居によって覚醒する瞬間を目撃できたこと。もちろん杉咲さん自身の天性の演技力にも惹かれた」と語っている。

野田洋次郎のコメント

脚本が素晴らしかった。それに尽きます。そしてその脚本を書いた監督が僕を選んだのならきっと意味があるのだろう、そう信じてやらせて頂きました。自分の理性や思考を超えた何かに、圧倒的な力でぶん回される感覚が好きです。この作品にはそんな力が目一杯詰まっているのだと思います。なにか奇跡が起こるのなら、その場面に遭遇しない手はない、と。

杉咲花のコメント

何度もオーディションに行く中で、監督と脚本に興味を持っていきました。絶対に出演したかったです。クランクインする前、リハーサルの時から、洋次郎さんは宏でした。その反対に真衣をつかめなかった私はすごく焦ったのを覚えています。嘘がない真っ直ぐに宏を演じた洋次郎さん、すごかったです。洋次郎さんがずっと宏でいてくれたから、私も真衣でいられました。その感謝を宏に100%で恩返ししたいと思っていました。みなさんに届けたくて、その為にみんながそれぞれ愛情をもって苦しんでつくりました。どうかみなさんのもとにちゃんと届きますように。1ミリでも響きますように。

リリー・フランキーのコメント

松永監督とは初めてのお仕事ですが、過去作品や今回の台本に、とにかく才能を感じたので出演させて頂くことにしました。個人的に面白い作品に対する鼻は利くほうだと思っているので、この作品も非常に楽しみにしています。

作品情報

『トイレのピエタ』

2015年6月6日(土)から新宿ピカデリーほか全国で公開
原案:手塚治虫
監督・脚本:松永大司
出演:
野田洋次郎
杉咲花
リリー・フランキー
古舘寛治
市川紗椰
森下能幸
澤田陸
MEGUMI
岩松了
配給:松竹メディア事業部

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