巨大なゴミ処理場が舞台の物語『息を殺して』、青葉市子&毛玉が記念ライブ

映画『息を殺して』が、6月20日から東京・渋谷のユーロスペースで公開される。

『第67回ロカルノ国際映画祭』新鋭監督コンペティション部門に正式出品された同作は、東京オリンピックの開催を約2年半後に控えた2017年12月30日のゴミ処理工場を舞台にした作品。死んだはずの元工場長である父親の存在を感じ始める事務のタニちゃんを中心に、妊娠や不倫などの悩みを抱えた職員たちの姿が描かれるという。

不倫に悩む事務職員・タニちゃんを演じるのは、映画『あえかなる部屋 内藤礼と、光たち』やふみふみこ原作のオムニバス映画『恋につきもの』の一篇『豆腐の家』などに出演した谷口蘭。さらに、日本とタイによる合作映画『アリエル王子と監視人』で監督を務めた稲葉雄介や、『故郷の詩』で監督・主演を務めた嶺豪一をはじめ、足立智充、原田浩二、あらい汎らがキャストに名を連ねている。

監督と脚本を務めたのは、諏訪敦彦や黒沢清に師事した経歴を持つ五十嵐耕平。同監督は、谷口蘭が出演した『豆腐の家』の監督も務めている。

また、同作の公開を記念したライブイベントが、5月4日に東京・下北沢のレディ・ジェーンで開催。同イベントには青葉市子、毛玉が出演する。チケットの詳細は同作のオフィシャルサイトで確認しよう。なおオフィシャルサイトには、諏訪敦彦、筒井武文、廣原暁、樋口泰人らのコメントが掲載されている。

五十嵐耕平監督のコメント

全ての事に対して自分や友達から感じる「なんかもうしょうがないよね」っていう感覚。みんな軽く絶望して、息を殺すみたいに生活してる。でもまだ一応死んでないし、その軽い絶望をちゃんと手繰り寄せて、小さくささやかでも自分たちの手で一つ一つやっていけたら、ちゃんと絶望として受け止められたら、と思う。とにかく僕らにはまだ何もないんだし、何者でもないから、まだまだ全然大丈夫。ここから始めようよって気持ちです。

青葉市子のコメント

取り残されているのか、選んでそこにいるのか、わからないけれど、どちらにしても、幽かに存在する選択をした人たちの、名前のない日々、半透明さ。あまりに私たちには情報の多い世界になってしまったので、風に吹かれた葉っぱのように、そよそよと靡いていることで、やっとこさ、息を知る。けれども、息をしているのは、まだこの世界なのだから。3年先も5年先も、輝ける毎日のスケッチを続けていきたいと思いました。

作品情報

『息を殺して』

2015年6月20日(土)からユーロスペースほか全国順次公開
監督・脚本:五十嵐耕平
出演:
谷口蘭
稲葉雄介
嶺豪一
足立智充
原田浩二
あらい汎
稲垣雄基
田中里奈
のぼ
配給:NOVO

イベント情報

『Hold Your Breath Like a Lover vol.1』
映画『息を殺して』公開記念ライブ

2015年5月4日(月・祝)OPEN 19:00 / START 19:30
会場:東京都 下北沢 レディ・ジェーン
出演:
青葉市子
毛玉
料金:予約2,500円 当日3,000円(共にドリンク別)

関連リンク

  • HOME
  • Movie,Drama
  • 巨大なゴミ処理場が舞台の物語『息を殺して』、青葉市子&毛玉が記念ライブ

Special Feature

Crossing??

CINRAメディア20周年を節目に考える、カルチャーシーンの「これまで」と「これから」。過去と未来の「交差点」、そしてカルチャーとソーシャルの「交差点」に立ち、これまでの20年を振り返りながら、未来をよりよくしていくために何ができるのか?

詳しくみる

JOB

これからの企業を彩る9つのバッヂ認証システム

グリーンカンパニー

グリーンカンパニーについて
グリーンカンパニーについて