柳楽優弥が主演作でセリフ5つだけ、共演に菅田将暉、村上虹郎、小松菜奈

真利子哲也監督の新作映画『ディストラクション・ベイビーズ』が、2016年初夏に東京・テアトル新宿ほか全国で公開されることがわかった。

大学在学中の2003年に発表した自主制作映画『極東のマンション』で国内外から注目を集め、その後は東京藝術大学大学院の修了制作として撮影された2009年の長編映画『イエローキッド』、早見あかり脱退前のももいろクローバーが出演した2011年の『NINIFUNI』などを発表してきた真利子監督。

同監督の商業デビュー作となる『ディストラクション・ベイビーズ』は、愛媛・松山西部の港町・三津浜を舞台に、海沿いの造船所に2人で暮らす芦原泰良と弟の将太の物語を通じて、若者たちの欲望と狂気を描いた青春映画。喧嘩を繰り返す主人公・泰良役を柳楽優弥が演じるほか、泰良に近づく若者・北原裕也役に菅田将暉、泰良と北原の危険な遊びに巻き込まれる少女・那奈役に小松菜奈、いなくなった泰良を探して松山の市街地に赴く弟・将太に村上虹郎がキャスティングされている。共同脚本には『桐島、部活やめるってよ』の喜安浩平が名を連ねている。なお、柳楽が劇中で発する言葉は5つほどだという。


柳楽優弥のコメント

暴力描写がとても多く、少年犯罪という問題をベースにストーリーが進んでいきます。
このような題材がオリジナル脚本から劇場で公開されることをとても嬉しく思います。
監督、スタッフ、キャスト皆が同じベクトルを以ってこの作品を盛り上げ、撮影現場には常に危うさと興奮がありました。仕上がりを観るのが、とても楽しみな作品です。
劇中、泰良が発する言葉は五つほどしかなく、その代わりに行動や表情から彼の気持ちが表現出来ていれば嬉しいです。そして、真利子組で泰良という役を演じる事が出来て光栄でした。

菅田将暉のコメント

撮影中、「阿修羅みたいだったよ」とニヤニヤしながら真利子監督が近づいてきてくれた事がありました。
その時、衣裳合わせで「新しい菅田将暉を撮りたい」と仰ってくれた監督の顔が浮かび僕もニヤニヤしました。
とても心地良い瞬間でした。
人間の欲深さと衝動に反比例して実感していく現実への恐怖に僕自身答えが見つかりませんでした。
でもそれが人間なんだと改めて感じました。
そんな真利子組ならではの生々しさとファンタジーの両方を兼ね備えた新世界に生きるのが楽しくて仕方ありませんでした。

小松菜奈のコメント

今回、那奈を演じさせてもらいました。
私と名前が同じこの那奈は心の底から悪い女です。
お芝居中はとにかく無我夢中で記憶がそんなにありません。
それほど気持ちに余裕がなく過酷なもので逃げたいと思う事も多々あった事は間違いないです。
「孤独・恐怖・嫉妬・欺瞞」全くポジティブ要素が一つもない役…
でも、やりがいはとてもありました。

村上虹郎のコメント

駆け抜ける初夏。台本を一枚づつめくるにつれて覚えた高揚感は尋常ではなく、やっとこさ出逢えた同年代とガチガチに共演できる現場はこれまでになく熱いものでした。
磯臭い造船所に足を掴まれ、社会の埃にまみれて葛藤を強いられる将太の見る世界はどこもかしこも善意を感じられない。泰良を演じられた柳楽さんを筆頭に、僕らは伊予弁と共に生き、吠える。

真利子哲也のコメント

偶然、松山にある呑み屋で興味深い人と知り合い、取材をはじめ脚本を書き進めて、およそ3年かかりましたが、ようやくここまできました。
オリジナルの題材で困難はあったものの今このタイミングでしかできないこともたくさん盛り込んで、集まった役者やスタッフをはじめ、愛媛で知り合った仲間たちも混じえて、ゼロから作り上げた手応えがあります。目下、痺れるような仕上がりになるように完成まで油断せずやっていこうと思う次第です。

作品情報

『ディストラクション・ベイビーズ』

2016年初夏にテアトル新宿ほか全国公開
監督:真利子哲也
脚本:真利子哲也、喜安浩平
出演:
柳楽優弥
菅田将暉
小松菜奈
村上虹郎
配給:東京テアトル

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