大正時代の美学生3人による雑誌『月映』、創刊の歴史辿る展覧会

『月映』展が、9月19日から東京・丸の内の東京ステーションギャラリーで開催される。

『月映』は、20代前半の美術学生だった田中恭吉、藤森静雄、恩地孝四郎が1914年に創刊させた雑誌。3人による自画自刻・機械刷りの木版画や詩が掲載され、創刊号の編集は恩地が1人で手掛けたという。発行は画家・詩人の竹久夢二が懇意にしていたという出版社・洛陽堂が行い、田中が結核によって逝去した頃に、創刊から約1年で終刊を迎えた。

同展では公刊版『月映』の紹介を中心に、田中と藤森、恩地の出会いや、同誌の準備期間に制作された限定の私家版『月映』、田中の死後に発刊された萩原朔太郎の初詩集『月に吠える』に関連する作品や資料など約300点を展示。『月に吠える』には、田中のペン画と恩地の木版画が収録されている。会期中には展示替えも予定されている。

イベント情報

『月映』展

2015年9月19日(土)~11月3日(火・祝)
会場:東京都 丸の内 東京ステーションギャラリー
時間:10:00~18:00(金曜は20:00まで、入館は閉館の30分前まで)
休館日:月曜(9月21日、10月12日、11月2日は開館)、10月13日
料金:一般900円 高校・大学生700円
※障がい者手帳等持参の方は100円引き、その介添者1名は無料
※小・中学生は無料

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