映画『トトとふたりの姉』が、4月下旬から東京・ポレポレ東中野ほか全国で順次公開される。
『トトとふたりの姉』は、両親が不在の家に暮らす姉弟を捉えたルーマニア制作のドキュメンタリー作品。父親はおらず、母親が麻薬売買で服役中という状況下で、末っ子の少年トトと17歳の姉・アナ、14歳のアンドレアが暮らす姿を収める。
作中にはドラッグに手を染めてしまうアナの様子や、家族を立て直そうと奮闘するアンドレアの姿に加え、麻薬捜査班のガサ入れの瞬間、裁判所や刑務所の内部なども映し出されており、アンドレアが自ら撮影した映像も使用されている。
監督を務めたのはドキュメンタリー作家のアレクサンダー・ナナウ。同作はルーマニアのアカデミー賞にあたる『ゴポ賞』で最優秀ドキュメンタリー作品に選ばれている。
- 作品情報
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『トトとふたりの姉』
2017年4月下旬からポレポレ東中野ほか全国順次公開監督・撮影・脚本・編集:アレクサンダー・ナナウ 上映時間:93分 配給:東風+gnome

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CINRA Inspiring Awards
CINRA Inspiring Awardsは、これからの時代を照らす作品の創造性や芸術性を讃えるアワード。芸術文化をルーツとするCINRAが、媒介者として次世代の表現者を応援できたら。そんな思いに力を貸してくださる審査員のかたがたに、作品を選出していただいた。