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NY在住の写真家イナ・ジャン『Mrs. Dalloway』展 絵画の断片をコラージュ

イナ・ジャンの個展『Mrs. Dalloway』が4月13日から東京・恵比寿のG/P galleryで開催される。

1982年に韓国で生まれ、現在はアメリカ・ニューヨークに在住する写真家のイナ・ジャン。資生堂の企業誌『花椿』をはじめ、ファッション誌『CR』など数多くのメディアで作品を発表している。

同展では、モダニズム文学を代表するイギリスの作家ヴァージニア・ウルフの作品を伏線にした新作『Mrs. Dalloway』を発表。ネガフィルムで複写した近代絵画の断片を流用し、コラージュした写真作品となる。

初日の4月13日にはトークイベントやレセプションを開催。詳細はG/P galleryのオフィシャルサイトで確認しよう。

イナ・ジャンのコメント

私は好奇心旺盛な人間です。思春期をさまざまな国で過ごしてきた私にとって、好奇心は、常に私の人生を動かしてきたエネルギーでした。好奇心は、いつも作品世界における新たな冒険のきっかけとなり、境界線を突き破る術を模索する勇気をくれます。最初のカメラを手に韓国を出たときから、写真は、私にとって、新たな、そして未知なる言語と向き合う手段でした。それは、話し言葉に対しても、視覚言語に対しても同じことです。
プロジェクトごとに主題が変わろうと、写真、そしてその物質性は、私にとってずっと大きなテーマでした。雑誌や広告の仕事でも、個人のプロジェクトでも、この手で写真造形のプロセスに関与できることに、とても大きな喜びを感じるのです。
この「Mrs.Dalloway」(ダロウェイ夫人)は、ネガフィルムを実際に切り貼りし、細かい決め事をせずに、スキャンした作品です。私は、イメージが溢れるこの世界において、複製性という写真の特質と、絵画との否定しがたい関係性を、テーマとして追求してきました。そのために、私はあえて近代絵画をカメラで撮影し、それによって手にいれたイメージを、ある種のパレットのように使うのです。それぞれのネガのパーツは、ルーブル美術館、ポンピドゥセンター、メトロポリタン美術館、ニューヨーク近代美術館をはじめとする美術館で、撮影してきたものです。そして、それらの場所において、しばしば気づかされるのは、自分を囲む作品のほとんどが、男性アーティストによるものだということです。
このプロジェクトの意図するところは、独自の視覚言語を創り上げることにあります。しかしそれと同時に、複製、消費、男性中心的な価値観、無名性など、写真の存在によって発展してきた、視覚的な語彙に関するテーマにも言及しているのです。

イナ・ジャン『in her own room』2017 archival pigment print ©Ina Jang, Courtesy of G/P gallery, Tokyo
イナ・ジャン『in her own room』2017 archival pigment print ©Ina Jang, Courtesy of G/P gallery, Tokyo
イナ・ジャン『a blue bottle in a red room』2017 archival pigment print ©Ina Jang, Courtesy of G/P gallery, Tokyo
イナ・ジャン『a blue bottle in a red room』2017 archival pigment print ©Ina Jang, Courtesy of G/P gallery, Tokyo
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