松本俊夫の追悼上映『ロゴスとカオスのはざまで』 約700分の記録映画も

特集上映『追悼・松本俊夫 ロゴスとカオスのはざまで』が、12月9日から東京・渋谷のシアター・イメージフォーラムで開催される。

4月に85歳で逝去した映像作家の松本俊夫。記録映画、実験映画、劇映画、ビデオアートなど幅広い分野で作品を発表したほか、映画理論家として「松竹ヌーヴェルヴァーグ」をはじめ、当時の映画表現に影響を与えた。

松本を追悼する同イベントでは、長短編あわせて計27本の松本作品を上映。長編作品には、1969年当時の風俗をドキュメンタリー的手法で作品に取り込んだ長編デビュー作『薔薇の葬列』、鶴屋南北の歌舞伎狂言『盟三五大切』をもとに松本が脚本を手掛けた時代劇『修羅』、豊川空襲の慰霊祭を背景に若い男女の出会いを描いた『十六歳の戦争』の3作がラインナップしている。短編作品は、『松本俊夫実験映画特集』として「詩としての映像」「視想の錬金術」「反復と変容」「最初期の記録映画たち」の4つのトピックにわけて24本を上映。

さらに筒井武文監督によるドキュメンタリー映画『映像の発見=松本俊夫の時代』を劇場初公開。全5部で構成され、上映時間は約700分となる同作では、松本の映像作品の引用や、作品の関係者、批評家へのインタビューなどから松本に迫る。

また12月9日には西嶋憲生、12月18日にはヴィヴィアン佐藤、12月21日には生西康典がそれぞれ登壇するトークイベントを実施。詳細はシアター・イメージフォーラムのオフィシャルサイトで確認しよう。

イベント情報

『追悼・松本俊夫 ロゴスとカオスのはざまで』

2017年12月9日(土)~12月22日(金) 会場:東京都 渋谷 シアター・イメージフォーラム
上映作品: 『薔薇の葬列』(監督:松本俊夫) 『修羅』(監督:松本俊夫) 『十六歳の戦争』(監督:松本俊夫) 『西陣』(監督:松本俊夫) 『石の詩』(監督:松本俊夫) 『母たち』(監督:松本俊夫) 『つぶれかかった右眼のために』(監督:松本俊夫) 『エクスタシス<恍惚>』(監督:松本俊夫) 『メタシタシス<新陳代謝>』(監督:松本俊夫) 『モナ・リザ』(監督:松本俊夫) 『ファントム<幻妄>』(監督:松本俊夫) 『アートマン』(監督:松本俊夫) 『ホワイトホール』(監督:松本俊夫) 『気配』(監督:松本俊夫) 『ディシミュレーション<偽装>』(監督:松本俊夫) 『エクスパンション<拡張>』(監督:松本俊夫) 『アンディ・ウォーホル=複々製』(監督:松本俊夫) 『色即是空』(監督:松本俊夫) 『エニグマ<謎>』(監督:松本俊夫) 『コネクション』(監督:松本俊夫) 『リレーション<関係>』(監督:松本俊夫) 『シフト<断層>』(監督:松本俊夫) 『スウェイ<揺らぎ>』(監督:松本俊夫) 『エングラム<記憶痕跡>』(監督:松本俊夫) 『銀輪』(監督:松本俊夫) 『安保条約』(監督:松本俊夫) 『白い長い線の記憶』(監督:松本俊夫) 『300トントレーラー』(監督:松本俊夫) 『映像の発見=松本俊夫の時代』(監督:筒井武文) 料金: 前売 5回券5,000円 当日 一般1,500円 学生・シニア1,200円 会員1,100円
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