![『皇太子渡欧映画 総集篇[仮題]』](https://www.cinra.net/uploads/img/news/2018/20180115-hakkutsu_full.jpg)
上映企画『発掘された映画たち2018 Cinema: Lost and Found 2018』が、1月30日から東京・京橋の東京国立近代美術館フィルムセンターで開催される。
同館が新たに発掘、復元した映画を紹介する企画『発掘された映画たち』。1991年に始まり、今回で10回目の開催となる。
上映作品は、初めて全体像が明らかになった『皇太子渡欧映画』、無声版の現存が初めて確認された横田商会製作の『忠臣蔵』、現存する日本最古のコマ撮りアニメーション『なまくら刀(塙凹内名刀之巻)』、望月優子や池部良が監督した独立プロの作品、無声映画期の染色・調色をデジタル復元した『コルシカの兄弟』、アグファカラーの色の歴史的再現を目指した小津安二郎監督作『浮草』のデジタル復元版、映画完成時の色味を再現した『セーラー服と機関銃 完璧版』の再タイミング版など。
さらに特集として、日露戦争や関東大震災の記録映画の複数バージョン、17.5mmやコダカラーといった短命映画規格のフィルムを多く含む阿部正直コレクション、明治大正期に創業した現・キッコーマンの野田醤油、現・味の素の鈴木商店といった企業の記録映画などあわせて30プログラム約90本を上映する。
会期中にはトークイベントを実施。イベントや上映スケジュールなどの詳細は東京国立近代美術館フィルムセンターのオフィシャルサイトで確認しよう。