
写真展『内藤正敏 異界出現』が本日5月12日から東京・恵比寿の東京都写真美術館で開催されている。
1938年に東京で生まれた写真家、民俗学者の内藤正敏。初期は宇宙、生命をテーマに化学反応を撮影する「SF写真」に取り組み、25歳で即身仏に出会ったことをきっかけに、山形・羽黒山伏の入峰修行に入り、主に東北地方で民間信仰を取材した『婆バクハツ!』『遠野物語』といったシリーズを次々と発表した。
内藤の50年を超える足跡を辿り、その世界観、生命観を捉える同展では、東京都写真美術館が所蔵する内藤作品117点を含む全186点や資料を紹介。『婆バクハツ!』『遠野物語』をはじめ、『東京 都市の闇を幻視する』全52点、初出品作『聖地』、内藤を東北調査に向かわせるきっかけとなった明治期の北海道開拓写真2点、内藤が作品発表の場としていた雑誌『カメラ芸術』などが展示される。
6月8日には飯沢耕太郎と松岡正剛、6月29日には赤坂憲雄によるトークイベントを実施。詳細は東京都写真美術館のオフィシャルサイトで確認しよう。