チャーリー・ハナム×ラミ・マレックで45年ぶり映画化、脱獄劇『パピヨン』

映画『パピヨン』が6月21日から東京・日比谷のTOHOシネマズ シャンテほか全国で公開される。

フランスの作家アンリ・シャリエールが自身の壮絶な実体験をもとに、終身刑囚・パピヨンの13年におよぶ脱獄劇を綴ったベストセラー小説『パピヨン』。フランクリン・J・シャフナー監督による1973年に映画化され、スティーブ・マックイーンとダスティン・ホフマンが共演した。今回は約45年ぶりの映画化となる。

あらすじは、1931年のパリで、胸に蝶のタトゥーを入れていることから「パピヨン」と呼ばれた男が無実の罪で終身刑を言い渡され、フランス領・南米ギアナの悪魔島に送られるというもの。脱出不可能な場所として知られ、囚人が人権を剥奪されて過酷な強制労働を科されている島で、志を同じくするパピヨンと紙幣偽造の天才・ドガが出会い、2人が奇妙な絆で結ばれていく様が描かれる。

パピヨン役を演じたのは『パシフィック・リム』『キング・アーサー』などのチャーリー・ハナム。ドガ役を映画『ボヘミアン・ラプソディ』で『第91回アカデミー賞』主演男優賞を受賞したラミ・マレックが演じている。メガホンを取ったのはマイケル・ノアー。今回の発表とあわせてパピヨンとドガが並んだ1973年版のポスターにオマージュを捧げたメインビジュアルが公開された。

『パシフィック・リム』続編の出演オファーを断って同作を優先させたというチャーリー・ハナムは「僕はマイケル・ノアー監督の大ファンで、ずっと一緒に仕事をする機会を熱望していた。それに、『パピヨン』は僕の青春時代にとって、非常に重要な作品だったんだ」とコメント。

また当初からドガ役の候補に挙がっていたが多忙なスケジュールのため、一時は出演が危ぶまれたというラミ・マレックについて、「僕にとってラミ以外の選択肢はなかった。彼がドガを演じるというアイデアに固執するようになり、いよいよラミの出演が不可能な状況になりそうになった時、彼に電話をかけ、“ブラザー、やり抜こう!この映画を俺たちで実現させるんだ!”と言ったんだ。その時、僕らはお互いをよく知らなかったし、彼にとってはある種のプレッシャーだったと思う。でも、ありがたいことにラミは僕を受け入れてくれたんだ」と明かしている。

ラミ・マレックは「『パピヨン』は僕に強い影響を与えた作品だったので、この物語のリメイクは非常に刺激的になると感じたんだ。新たな解釈をするには、十分な時が経っている。僕はホフマンの解釈するルイ・ドガが好きだ。そして僕は、このキャラクターをもう少し尖らせ、脆さを抑えた。ドガを演じることは本当に楽しいことだった」と振り返っているほか、ノアー監督はハナムとマレックのコンビについて「彼らはお互いの素晴らしさを引き出しあった。それが今回の映画化において、私が最も誇りに思うことの一つです」とコメントしている。

なお同作の公開に先駆けて、日本では長らく絶版だった原作本が4月に河出書房新社から文庫版で復刊される予定だ。

作品情報

『パピヨン』

2019年6月21日(金)からTOHOシネマズ シャンテほか全国公開
監督:マイケル・ノアー 脚本:アーロン・グジコウスキ 原作:アンリ・シャリエール 出演: チャーリー・ハナム ラミ・マレック トミー・フラナガン イヴ・ヒューソン 上映時間:133分 配給:トランスフォーマー
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