spoken words project飛田正浩×Nukemeが初コラボ 合作展『AMERICA』

飛田正浩とNukemeの合同展『AMERICA』が7月11日から東京・表参道のハウス@ミキリハッシンで開催される。

spoken words projectのデザイナーを務める飛田正浩と、『文化庁メディア芸術祭』で審査委員会推薦作品に選出された「グリッチ刺繍シリーズ」で多数の作品を生み出しているデザイナー、アーティストのNukeme。

飛田とNukemeが初めてコラボレーションを行なう同展。会場では、「AMERICA」をテーマに制作された飛田によるシルクスクリーンプリントの作品と、Nukemeによるグリッチ刺繍を施した古着のデニムアイテムを展示販売する。

会期中の7月19日18:00からは、レセプションパーティーおよびトークショーを実施。

飛田正浩のコメント

今回のコラボは僕からヌケメくんにツイッター上でオファーしました。
かなり気軽に。
彼である理由はアパレルと美術の境界線を摸索し楽しんでいるように見えたからです。
勿論その影にある苦悩も知りつつ。
最近はど真ん中というよりその境界線に興味があるのです。
良い意味での不真面目なものジョークのようなものができると確信していました。
ジョークのセンス。
「アメリカ」とのタイトルは何となく。
不真面目でジョークをやりたいとなるとやっぱアメリカでしょう。
いわゆるポップアートのファンである僕としてはアイディア的にはやり易かったです。
時間はかなりかかっていますが。
グロテスクさを如何に若々しく初心者的に表現することを心がけました。
ダサい感じです。
彼とコラボすることで僕の新しいドアがひとつ開きました。
新しいドア=ドアーズ。
ドアーズは大好きなバンドです。
かれらも実にアメリカ的なバンドだと思います。

Nukemeのコメント

最近、自分の興味がタトゥーに向いていることもあり、今回の制作では、デニムを皮膚、刺繍をタトゥーに見立ててみよう、と最初の段階で思っていました。とはいえ、普段の制作と何かが具体的に変わるわけではなく、作業自体は普段通りのものなのですが。「もしも体のこの位置に、このタトゥーがあったら?」という想像をしながら配置していきました。現代をとりまく状況の中でも、とりわけ僕がモチーフとして用いるのはインターネット関連の企業です。中でもアメリカを代表する企業、サービスは、経済的利便性とプライバシーの対立という最大のパラドックスに始まり、フィルターバブルによる排他的感情の助長、莫大な富を得た創業者の政治的影響力、依存によるメンタルヘルスへの悪影響、サービス提供者が本来望んでいなかったはずの犯罪行為のための利用など、現代のインターネットをとりまく様々なイシューを含んでいます。そういったイシューを提示する一方で、僕がこうした企業、サービスをモチーフとするもう一つの理由は、素朴な愛着です。ここにもパラドックスがあり、そうしたパラドックスを視覚的に表現するのに、グリッチは相性のいい技法だと思っています。

イベント情報

飛田正浩、Nukeme
『AMERICA』

2019年7月11日(木)~7月23日(火) 会場:東京都 表参道 ハウス@ミキリハッシン 時間:12:00~21:00 休館日:水曜
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