今泉力哉監督の映画『his』主題歌はSano ibuki書き下ろし“マリアロード”

今泉力哉監督の映画『his』の主題歌をSano ibukiが担当することがわかった。

1月24日から公開される同作は、周囲にゲイだと知られることを恐れ、東京から田舎にやってきた主人公の井川迅と、ゲイであることを隠しながら女性と結婚し家事、子育てに励む日比野渚が13年ぶりに再会したことをきっかけに、親権獲得や周りの人々への理解を求めて奮闘する姿を描いた作品。迅役を宮沢氷魚、渚役を藤原季節が演じ、監督は今泉力哉が務めた。

主題歌には、今泉監督との話しあいのもとSano ibukiが書き下ろした“マリアロード”を起用。Sano ibukiのデビューアルバム『STORY TELLER』に収録されている。今回の発表とあわせて主題歌入り予告編が公開。

Sano ibukiのコメント

今回「his」の主題歌を担当させて頂きました。
“マリアロード”という曲です。
主人公達含め、登場人物それぞれが普通という表層的な言葉の中で、本物を探す姿を音楽で表現するために模索していった末に完成した楽曲です。
今泉監督が作る世界は他人事ではないのに、近すぎない。
そんな距離感に僭越ながら近しいものを感じたこともあり、この素晴らしい作品の一部になれたことを素直に嬉しく、誇りに思います。

今泉力哉監督のコメント

主題歌をつくってもらうにあたり、Sanoさんとお話しする時間をいただいた。
どんな曲にするかという話より、世の中と自分たちの音楽や映画との距離の話や、主張があるとしてもそれを強い言葉やわかりやすい言葉で届けないことの温度などについてたくさん話した。
安易な言葉での表現をお互いに苦手としていることなどを話した。
言葉って今は「刺さる」とかで修飾されるけど、「届ける」とか「寄り添う」とかそういう方がいいとか。
そしてつくっていただいた楽曲「マリアロード」は、さまざまな視点と色を持った暖かくも孤独を纏った曲でとても美しかった。
これからもSanoさんの曲を聞いていきたいと思う。

宮沢氷魚のコメント

初めて聴いた時、とても感動したのを覚えています。優しいメロディ。そして、それに乗った暖かい歌詞。『his』のストーリーに寄り添うような内容にグッと来ました。迅と渚が共に想い合う絵が浮かんできます。

作品情報

『his』

2020年1月24日(金)から新宿武蔵野館ほか全国で公開
監督:今泉力哉 脚本:アサダアツシ 音楽:渡邊崇 主題歌:Sano ibuki“マリアロード” 出演: 宮沢氷魚 藤原季節 松本若菜 松本穂香 外村紗玖良 中村久美 鈴木慶一 根岸季衣 堀部圭亮 戸田恵子 上映時間:127分 配給:ファントム・フィルム
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