『天気の子』制作の裏側を追ったメイキングドキュメンタリーが一部公開

2020.04.10 Fri

新海誠監督のアニメーション映画『天気の子』Blu-ray コレクターズ・エディション 4K Ultra HD Blu-rayに映像特典として収録されるメイキングドキュメンタリーの映像が一部公開された。

メイキングドキュメンタリーは『天気の子』制作の打ち合わせの様子をはじめ、新海監督の⾃宅作業風景、キャストとスタッフらによるビデオコンテ上映会、森嶋帆高役の醍醐⻁汰朗、天野陽菜役の森七菜、須賀圭介役の⼩栗旬、夏美役の本田翼らのアフレコの模様に加えて、初号試写、世界最速上映、初日舞台挨拶の模様などが約90分にわたって収録される。

今回公開されたのは、アニメーション制作の裏側に迫り、完成するまでの約1年間の制作過程を追った映像。企画書から脚本、ビデオコンテまでを新海監督が作成し、作画や美術背景、CG、撮影、そして音楽など各セクションの作業を進行する様が映し出されている。

作画監督の田村篤は新海監督作品への参加について「従来のアニメーションの作り方とは少し違う作り方をしているその様を⾒てみたかった」とコメント。美術監督の滝⼝⽐呂志は、美術背景を描くにあたって「キャラクターの性格や生い⽴ちを⼤切に、いつも以上に細部にまでこだわった」と語り、劇中に登場する須賀の事務所は「編集プロダクション」という設定のために紙の印象を強め、夏美の清涼感を出すために全体的な色合いをにグリーン系にコントロールをしたことなどを明かした。

脚本が出来たタイミングから制作が始まっていたRADWIMPSによる主題歌も、仮歌の段階でビデオコンテに合わせて確認を繰り返したという。主題歌“祝祭”“グランドエスケープ”にボーカルとして参加した三浦透子との顔合わせやレコーディングの様子、新海監督も同席して⾏われた劇伴のストリングスのレコーディング風景などが収められている。

『天気の子』は5月27日にBlu-ray コレクターズ・エディション 4K Ultra HD Blu-ray、Blu-rayスタンダード・エディション、DVDスタンダード・エディションの3形態でリリース。

新海監督のディレクションによる描き下ろし3面デジパック仕様となる「Blu-rayコレクターズ・エディション」は、通常版、4K Ultra HD版の2枚の本編ディスクに、特典ディスク3枚を加えたBlu-ray5枚組。特典ディスクには、監督の制作日誌をもとに「映画の着想点」や「物語が生まれる工程」など創作の秘訣に迫る講演会の映像、醍醐虎汰朗、森七菜、RADWIMPSがアフレコや楽曲制作の裏側を語ったビジュアルコメンタリー、有働由美子による制作現場への潜入映像や野田洋次郎を加えた鼎談の映像を含む「『新海誠監督×有働由美子反省会！』～映画『天気の子』を語り尽くした“ソノサキ”に～」などを収録する。封入特典はブックレット、縮刷版台本、描き下ろし線画クリアシール。

「Blu-rayスタンダード・エディション」「DVDスタンダード・エディション」には、本編映像、プロモーション映像、新海誠フィルモグラフィを収録。描き下ろし線画クリアシールの封入特典が付属する。