綾野剛と舘ひろしがヤクザ役 藤井道人監督『ヤクザと家族 The Family』

映画『ヤクザと家族 The Family』が来年公開される。

藤井道人監督、河村光庸プロデューサーら映画『新聞記者』の制作スタッフが再集結した同作は、ヤクザという生き方を選んだ男・山本とその「家族・ファミリー」の1999年、2005年、2019年という3つの時代にわたる物語。ヤクザの世界で「男をあげていく」山本が、移り変わる社会の中で「組織=ファミリー」と「愛する家族」の間で揺れ動く姿を描く。撮影は昨年11月、12月に静岡・沼津、富士、裾野などで行なわれた。

少年期に柴咲組組長・柴咲博の危機を救ったことからヤクザの世界に足を踏み入れた山本役を初のヤクザ役となる綾野剛、少年時代の山本に「家族」という居場所を与えた柴咲博役を約43年ぶりにヤクザ役に挑戦する舘ひろしが演じる。2人は今回が初共演。脚本は藤井道人監督が手掛けた。

綾野剛のコメント

渾身の作品が生まれました。
現場では今までに感じた事の無い鼓動の連続で、毎日が走馬灯のようでした。
果てしなく目を背けたくなるような残酷さと、その体温を永遠と抱きしめ続けたくなるような心地よさ。
これが“家族”なのかと。
母、親父、兄弟、愛した女。過去から現在、人権と時代。そしてこれからの未来を生き抜く子供たち。
私達、藤井組は、その全てをひとつの映画に込めました。
幾度もの難関にも映画は私達を見放さず、見つめ続け、救ってくれた。映画は私達にとって最後の“家族”です。
スタッフ、キャスト、家族のみんなで乗り越え導き出した愛の結晶。それが「ヤクザと家族 The Family」です。
どうか、どうか。家族を大切に。

舘ひろしのコメント

「ヤクザ」という題材で家族の愛を描いた作品(脚本)に、大変興味を持ちました。
藤井監督は感情表現を繊細に演出し、俳優スタッフが一つとなり、丁寧に作品を作り上げていきます。
その姿勢に感銘を受けました。
綾野剛さんは、訴えかける目力が素晴らしい。いつも作品のこと、役柄を深く考えており、役の中をリアルに生きている、
そんな俳優さんだと思います。とても刺激をもらいました。「ヤクザと家族 The Family」どうぞ、ご期待ください。

藤井道人監督のコメント

「新聞記者」の撮影が終わり、河村プロデューサーと僕が次に選んだ題材は「新しいヤクザ映画」でした。前作同様、難産ではありましたが、変わりゆく時代の中で排除されていく「ヤクザ」という存在を、抗争という目線からではなく、家族の目線から描いた作品です。綾野剛という唯一無二の俳優とこの作品を一緒に作れたこと、舘ひろしさんをはじめとする素晴らしいキャスト、スタッフと「ヤクザと家族」という映画を作り上げたことを誇りに思います。
是非、公開まで楽しみにしていてください。
キャストの選定について
河村プロデューサーと話して、主人公の山本という役は綾野剛以外考えられない、という共通の認識でした。20年の役を生きる山本という役は、その時代を象徴するかのように様々な繊細な感情を表現しなければならなかったからです。
綾野さんのストイックな役への姿勢は、本作の脚本の世界を何倍にも広げてくれました。
柴咲組の組長を演じた舘ひろしさんは、僕のリクエストです。かっこよくて、でも愛嬌もある、優しい「父親像」を舘さんに託しました。舘さんには撮影時本当にたくさんのことを教えていただき、僕の監督人生の大きな財産の一つとなりました。

作品情報

『ヤクザと家族 The Family』

2021年公開
監督・脚本:藤井道人 出演: 綾野剛 舘ひろし 配給:スターサンズ、KADOKAWA
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