浅野いにお、板垣巴留、市川春子らがカバー描き下ろし ポプラ社の夏フェア

ポプラ社による夏の児童文庫フェア「キミはまだ、名作の面白さを知らない」が6月中旬から全国の書店で順次展開される。

同フェアでは漫画家の浅野いにお、板垣巴留、市川春子、衛藤ヒロユキ、大童澄瞳、スケラッコ、種村有菜、星野リリィと8作の文学作品がコラボレーション。各作品の一場面を選んで描き下ろした1コマイラストを使用した特別カバーが公開された。

浅野いにおは夏目漱石の『坊っちゃん』、板垣巴留はヒュー・ロフティングの『ドリトル先生』、市川春子は宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』、衛藤ヒロユキはライマン・F・バウムの『オズの魔法使い』、大童澄瞳はジュール・ヴェルヌの『十五少年漂流記』、スケラッコは宮沢賢治の『注文の多い料理店』、種村有菜はエニド・ブライトンの『おちゃめなふたご』、星野リリィはロバート・ルイス・スティーヴンソンの『ジキル博士とハイド氏』のイラストを描き下ろしている。

フェア購入者特典としてプレゼント企画を行なう。イラストを使用したオリジナルトートバッグ「どこでも名作トート」が応募者の中から抽選で400人に贈られる。詳細は6月15日にポプラ社のオフィシャルサイトで発表予定。

また、Twitterのキャンペーンを6月17日から実施。ポプラ社ポケット文庫の公式アカウントをフォローとし、当該ツイートをリツイートすると応募完了が完了し、抽選で「どこでも名作トート」が64人にプレゼントされる。期間は6月25日11:59まで。

浅野いにおのコメント

どこまでも真っ直ぐな気持ちを曲げない「坊っちゃん」。赴任先の中学校で次々と起こる珍騒動を軸に、ともすれば危なっかしいその正義感は、周りの大人達をおおいに引っ掻き回してゆく。江戸っ子らしい気っぷの良さと、「べらんめえ」で語られる大人達は極めて人間味に溢れ、辛辣ながらも人への愛情が深い。舞台となった松山の抜けるような空を想わせる、気持ちの良い作品です。

板垣巴留のコメント

心が通っていなければ楽しい会話はできない。愛情深いドリトル先生だからこそ動物の言語を修得できたのだと思う。

市川春子のコメント

宮沢賢治はいつも、この世界と、遠い別の世界とを混ぜてお話を作ります。なのでわかるところとわからないところがあると思いますが、好きなふうに読んでいいと思います。この『銀河鉄道の夜』にも、怖かったり寂しかったり、きれいなものの中にちょっと嫌なものが混ざっていたり、なんだかわからないことがいくつかあるかもしれませんが、それはそのままにしておいて大丈夫です。いつか大人になり、なんか色々あった後もう一度読むと、驚くほどぜんぶわかるようになっています。それまで長い楽しみをくれるのが、宮沢賢治のお話のすごいところです。

衛藤ヒロユキのコメント

世の中は強さや正しさだけでできているのだろうか? 高校生のころそんな疑問を持った僕がまず手にしたのは児童文学やファンタジー小説でした。家ごと竜巻で吹っ飛ばされた女の子が、ヘンな仲間たちとともに魔女に立ち向かう『オズの魔法使い』は、120年前に描かれたファンタジーの古典ですが、「ヘンでもいいんだ、変則もありなんだ、あと笑いも必要ね」と語りかけてくれます。これぞ生きる知恵だと僕は思います。あなたの人生にもヘンと笑いを!

大童澄瞳のコメント

“SFの父”と呼ばれているジュール・ベルヌの書いた少年冒険小説! 自然・科学にも理解が深かったベルヌの書いたこの小説は、様々な気象や生物が少年達に立ちはだかる。少年達がそれらを乗り越えるのもまた、自然や科学を応用した頑張りなのだ。あなたが彼らの一員だったら、襲い来るたくさんの困難にどう立ち向かうだろうか?

スケラッコのコメント

『注文の多い料理店』は昔から大好きなお話です。題名を聴いただけでワクワクしませんか? 「どんな料理がでてくるんだろう。」「行ってみたい!」って。しかし、そのお店には思ってもみない「注文」がたくさんあるのでした。宮沢賢治のお話の中では、りすや森が話しだすし、電信柱は行進したりと賑やかです。そして人間、動物、自然がみんな対等な関係にあります。その世界をみなさんに体験して欲しいと思います。

種村有菜のコメント

真夜中のパーティとはなんと魅力的なことでしょう。可愛いケーキにお菓子たち、パジャマにガウン姿、何を話しても楽しい友達、そしてそれは大人には秘密なのです。とても些細ないたずら心は大きな経験と思い出になるでしょう。ぜひクレア学院に入学した気になってふたごと共に素敵な毎日を過ごしてみてはいかがでしょう?

星野リリィのコメント

怪奇小説、または推理小説でもあるとても有名な古典作品です。読んだことのないみなさんもタイトルは知っていたりするのではないでしょうか。人間の善と悪の葛藤や理想の自分でありたいという願望が物語のテーマになっていて、今読んでもまったく色褪せることがなく楽しめる作品です。

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