映画『シリアにて』が8月22日から東京・神保町の岩波ホールほか全国で順次公開される。
『ベルリン国際映画祭』観客賞を受賞した同作は、内戦が続く戦地シリアを舞台に、アパートの一室をシェルターにして身を寄せる家族と隣人一家の24時間を描いた密室劇。家族と隣人ハリマの一家を市街戦の脅威から守る三児の母オーム役を『シリアの花嫁』『ブレードランナー 2049』などのヒアム・アッバス、ハリマ役を『判決、ふたつの希望』に出演のディアマンド・アブ・アブードが演じた。
監督・脚本は、ベルギー出身のフィリップ・ヴァン・レウ。ルワンダ紛争での大量虐殺を描いたデビュー作『The Day God Walked Away』に続く長編映画となり、2012年に友人の父親がシリア北部の都市アレッポの住居から3週間出られずにいたという話を聞いたことから、危機感を募らせ早急に映画化するに至ったという。
- 作品情報
-
『シリアにて』
2020年8月22日(土)から岩波ホールほか全国で順次公開監督・脚本:フィリップ・ヴァン・レウ 音楽:ジャン=リュック・ファシャン 出演: ヒアム・アッバス ディアマンド・アブ・アブード ジョリエット・ナウィス モーセン・アッバス モスタファ・アルカール アリッサル・カガデュ ニナル・ハラビ ムハマッド・ジハド・セレイク 上映時間:86分 配給:ブロードウェイ関連リンク
Special Feature
CINRA Inspiring Awards
CINRA Inspiring Awardsは、これからの時代を照らす作品の創造性や芸術性を讃えるアワード。芸術文化をルーツとするCINRAが、媒介者として次世代の表現者を応援できたら。そんな思いに力を貸してくださる審査員のかたがたに、作品を選出していただいた。