映画『LETO -レト-』冒頭映像公開 松尾レミ、斎藤工、鹿野淳らコメントも

映画『LETO -レト-』の冒頭映像が公開された。

『第71回カンヌ国際映画祭』カンヌ・サウンドトラック賞最優秀作曲家賞を受賞した同作は、無実の容疑で国に拘束され、現在もロシア政府の監視下にあるキリル・セレブレンニコフ監督が1年半の自宅軟禁中に完成させた作品。ロシアのバンドKinoのボーカルであるヴィクトル・ツォイと、彼の音楽的才能を見出したシンガーのマイク・ナウメンコ、その妻ナターシャの3人をモデルに、ペレストロイカ目前のレニングラードで「自由」と「音楽」を追い求めた若者達のひと夏を描く。劇中ではT. Rex“Broken Hearted Blues”、Talking Heads“Psycho Killer”、Iggy Pop“The Passenger”、ルー・リード“Perfect Day”、デヴィッド・ボウイ“All the Young Dudes”などが使用される。

冒頭映像は、ロックのライブシーンと音楽を愛する若者たちの姿、それに相反する1980年代前半のソ連の情勢を描いたもの。キリル・セレブレンニコフ監督は「自由が個人的な選択、可能な選択と考えている世代のために、この映画を作ります。私の目的はこの自由の価値を捉え、強調することなのです」と語っている。

今回の発表とあわせて松尾レミ、斎藤工、鹿野淳、IMALU、Reiからのコメントが到着した。

松尾レミ(GLIM SPANKY)のコメント

ロックスターとは?
大きな場所で沢山の観客を盛り上げる人をそう言うのかもしれないし、小さなバーで誰かの人生を歌で変えてしまう人をそう言うのかもしれない。私たちはいつだってロックを信じてきた。この映画は、それに憧れ表現すること、時代への葛藤、欲望、音楽への愛が入り混じる若者達への映画だと感じる。モノクロとカラー、フィクションとノンフィクションが混ざり合う壮大なMVでもあり、ドキュメントでもあり、青春の儚さに胸が締め付けられた。

斎藤工のコメント

モノクロでお洒落にMV風に
時折り文字や色を付けたり、、
それらに引っかかってしまっているのも束の間
気がつくとその作為的な画の奥行き
選曲やその表現方法に感覚が網羅されて行く
このロシアのお洒落青春音楽映画は
新たな映画様式を打ち出してしまったのかも知れない
監督のキリル・セレブレンニコフが
次作タルコフスキーの自伝のメガホンを撮ると言うのも大いに頷けるし期待しかない
劇中Iggy Popの「The Passenger」の描写とか最高過ぎた
このご時世に
劇場体感の喜びを味わえる意義のある一作

鹿野淳のコメント

安直だけど効果的な宣伝文句として言えば、「この映画は北側のトレイン・スポッティングであり、イアン・カーティスの物語である」。
いつだって敗北の中にある品や誇りこそが美しい、それを教えてくれる新しいロック映画。

IMALUのコメント

80年代ロシアのアングラロック。また新しい音楽に出会えました!
モノクロに映るシーンから想像してしまう、あの若者たちが集まるビーチやお家やライブはどんな景色だったんだろう...!

Reiのコメント

恋とロックンロール。憧れと反骨。自分たちの表現を模索する彼らのPUREな姿に刺激されて、ついついわたしも曲を書いてしまいました。

作品情報

『LETO -レト-』

2020年7月24日(金)からヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国で順次公開
監督:キリル・セレブレンニコフ 出演: ユ・テオ イリーナ・ストラシェンバウム ローマン・ビールィク 上映時間:129分 配給:キノフィルムズ/木下グループ
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