台湾、香港、中国の社会運動捉えた記録映画『私たちの青春、台湾』10月公開

映画『私たちの青春、台湾』が10月31日から東京・ポレポレ東中野ほか全国で順次公開される。

『第56回金馬奨』最優秀ドキュメンタリー賞を受賞した同作は、「ひまわり運動」の関係者と台湾の民主化にフォーカスしたドキュメンタリー。メガホンを取ったフー・ユー監督と、学生運動の中心人物チェン・ウェイティン、社会運動に参加する中国人留学生ツァイ・ボーイーらとの出会い、チェン・ウェイティンがリン・フェイファンと共に「ひまわり運動」のリーダーになる姿や、彼らの運命が失速していく様、アグネス・チョウらとの交流、台湾、香港、中国が直面する問題、民主主義の持つ残酷さなどが映し出される。『金馬奨』授賞式のスピーチでフー・ユー監督は「いつか台湾が“真の独立した存在”として認められることが、台湾人として最大の願いだ」と語っている。

2014年に起こった「ひまわり運動」は、国民党によるサービス貿易協定の強行採決に反対した学生たちが立法院に突入し、23日間にわたって占拠したことに端を発した抗議活動。占拠直後から多くの世論の支持を集め、与党側は審議のやり直しと中台交渉を外部から監督する条例を制定する要求を受け入れた。同年11月の統一地方選挙で国民党は大敗し、翌年には「ひまわり運動」を起こした若者らが中心となって政党「時代力量」を設立した。「ひまわり運動」の由来は議場に飾られ、シンボルとなったひまわりの花。

発表とあわせて映画のメインビジュアルと『第153回直木三十五賞』受賞作家の東山彰良のコメントが公開。黄色を基調としたメインビジュアルには「きみの笑顔の先に、未来をみた」というコピーが添えられている。

公開に先駆けて、フー・ユー監督の人生と台湾の民主化の歩みを書いた書籍『わたしの青春、台湾』の邦訳版が10月23日に刊行。翻訳監修を関根謙、吉川龍生が担当した。フー・ユー監督は「この本を読んでくれた人が、自国の政治、歴史などについて考えてくれる、一助となる事を心より願う。これこそが、わたしが本書に対して抱く最大の希望である」と述べている。

東山彰良のコメント

突き進む者と、それを記録する者。その裏側にある個人的な憂鬱と後悔。
それでもなにかを正したいと願う若者たちの想いは、こんなにも純真でまぶしい。

作品情報

『私たちの青春、台湾』

2020年10月31日(土)からポレポレ東中野ほか全国で順次公開
監督:フー・ユー 主題歌:ヤン・イーアン“我們深愛的青春 Our Beloved Youth” 出演: チェン・ウェイティン ツァイ・ボーイー 配給:太秦 上映時間:116分
書籍情報

『わたしの青春、台湾』

2020年10月23日(金)発売 価格:1,800円(税抜) 発行:五月書房新社
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