『ホウ・シャオシェン大特集』関連書籍発刊、表紙はエドワード・ヤン撮影

2021.03.26 Fri

チュー・ティエンウェンの著書『侯孝賢と私の台湾ニューシネマ』が4月1日に刊行される。

チュー・ティエンウェンは、1983年の『風櫃の少年』以来、『2015年カンヌ国際映画祭』監督賞受賞作『黒衣の刺客』まで、ホウ・シャオシェン監督の全ての作品の脚本を担当してきた台湾の作家・脚本家。

特集上映『台湾巨匠傑作選 2021―侯孝賢監督デビュー40周年＜ホウ・シャオシェン大特集＞』が4月17日から開催されることを記念して刊行される同書は、1980年代に台湾で起こった映画ムーブメント「台湾ニューシネマ」の時代を当事者の目線から描いた作品を中心に編んだエッセイ集。ホウ・シャオシェン監督、エドワード・ヤン、録音技師ドゥ・ドゥージらを題材としたエッセイや、小津安二郎生誕百年記念作『珈琲時光』の製作後に行なわれたチュー・ティエンウェンとホウ・シャオシェン監督の対談、チュー・ティエンウェンが所蔵している写真などが収録される。エドワード・ヤンが撮影したカバー写真は、ホウ・シャオシェン監督とチュー・ティエンウェンが喫茶店で『冬冬の夏休み』の脚本を練っている1コマ。

掲載写真は、『童年往事時の流れ』撮影中のホウ・シャオシェン監督や、『悲情城市』の宣伝で来日した際の記者会見、黒澤明とホウ・シャオシェン監督のツーショット、『台北ストーリー』でのホウ・シャオシェンとエドワード・ヤンのスナップなど全79点。今回の発表とあわせて収録写真から3点が公開された。