『そして、バトンは渡された』に岡田健史、大森南朋、市村正親 特報到着

前田哲監督の映画『そして、バトンは渡された』の追加キャストが発表された。

10月29日から公開される同作は、『第16回本屋大賞』を受賞した瀬尾まいこの『そして、バトンは渡された』をもとにした作品。血の繋がらない親の間をリレーされ、4回苗字が変わった森宮優子、夫を何度も変えて自由奔放に生きる梨花の2人の物語が繋がっていく様を描く。森宮優子役に永野芽郁、優子と同居する血の繋がらない父親・森宮さん役に田中圭、娘と共に暮らしていたが、突然姿を消すシングルマザー梨花役に石原さとみがキャスティング。映画オリジナルの展開も予定されているとのこと。

新たに出演が発表されたのは、岡田健史、大森南朋、市村正親、稲垣来泉。岡田健史は優子に淡い恋心を抱く天才ピアニスト・早瀬賢人、稲垣来泉は梨花の娘・みぃたん役を演じるほか、大森南朋、市村正親は梨花に翻弄される役を演じるとのこと。

今回の発表とあわせて公開された特報では、優子の「私は、苗字が4回も変わりました」というセリフや、森宮さんと優子が料理をしたり、優子のピアノの伴奏にあわせて森宮さんが歌ったりするシーン、梨花とみぃたんが抱きしめあう様子、「実はあなたに伝えておかなければいけない事があります」という梨花の言葉、優子が嗚咽する場面などが確認できる。

血の繋がらない父親役の田中への印象を聞かれた永野は「田中さんが演じている森宮さんに引っ張って貰って(優子の役柄を)作ることができました」とコメント。またピアノを弾きながら演技したことについて「次いつ練習に行けるかな、という前向きな気持ちでピアノと接することができたので、この作品でピアノと出会えて良かったです」と語っている。

永野のピアノ演奏を見ていた田中は「ピアノを弾いている永野芽郁はオーラを発していました」と述べている。

岡田健史のコメント

天才ピアニスト役ということで、彼にしかわからない欲望や悩みがあり、映画のなかではその悩みを解消していくことが描かれています。実は早瀬の要素の中に自分と近いものが発見できたのですが、それは“浮遊している”所です。少し変わったキャラクターですが、早瀬から生きる手がかりを得ることができました。永野さんとは同い年で初めての共演でしたが、彼女が先をいってくれればいってくれるほど、必死に追いかけながら芝居をするのが刺激的でした。同い年の方との共演は少ないので、とても恵まれた現場でした。ピアノも今回初めて挑戦しまして、クランクイン前から約4か月間ピアノの先生に習い、おかげでピアノはとても好きになりましたが、圧倒的に難しかったです。仕上がりがどのようになっているのか僕自身も楽しみです。

大森南朋のコメント

前田哲監督の作品に久しぶりに参加出来て嬉しかったです。脚本を読んだ時に、僕も騙されたので、そういう面白みが映像に出てくると思うと、一映画ファンとしても楽しみです。色々なエピソードが綴られているので、テンポの良い作品になるなと思うのですが、現場ではじっくりと芝居をしていたので、どういう仕上がりになるか。監督の手腕がすごく楽しみです。石原さとみさんは素敵な方です。あの石原さとみさん、に翻弄される役どころでしたので、光栄です。また、来泉ちゃんは本当にいい子でした。監督の演出で、急にさっきと違う演技を本番でやってきて、監督から『大森さん、大丈夫でしょ?』と言われて『大丈夫ですよ』と返していましたが、内心はドキドキしていました。

市村正親のコメント

非常に穏やかで落ち着いた日々の中、泉ヶ原を演じさせて頂きました。
私が演じた泉ヶ原は、非常に紳士でね、早くに妻を亡くし、子供は外国に行ったっきり、大きな家で家政婦と2人で暮らしている中、梨花さんやみぃたんに出会い、彼の人生にも変化が訪れます。石原さとみちゃんは以前から面識があり、色んな作品で見ていて、いい女優さんだなと。初めて会った時とは違って、年齢を重ねられて、目の奥にある深みというかな、悲しみ、温かさ、色んな物を表現出来る女優さんに成長されたんだなと感じました。

瀬尾まいこのコメント

この作品は自分でも「こんな気持ちを書きたかったんだ」と思えた大好きな作品なので、映画になるなんてとてもうれしいです。
キャストの方をお聞きし、最初は皆さん美しすぎるんじゃないかと思っていたのですが、短い予告編を見ただけで、小説の中にいた登場人物が実際に目の前に現れたようでドキドキしました。映画を見るのが楽しみです。

作品情報

『そして、バトンは渡された』

2021年10月29日(金)から全国公開
監督:前田哲 脚本:橋本裕志 原作:瀬尾まいこ『そして、バトンは渡された』(文春文庫) 出演: 永野芽郁 田中圭 岡田健史 石原さとみ 大森南朋 市村正親 ほか 配給:ワーナー・ブラザース映画
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