孤独な女性たちの心の交流描く 映画『モロッコ、彼女たちの朝』8月公開

映画『モロッコ、彼女たちの朝』が8月から公開される。

『第92回アカデミー賞』モロッコ代表作に選出された同作は、カサブランカの旧市街を舞台に、イスラム社会でタブーとされる未婚の母サミアと、娘ワルダとの生活と守るために心を閉ざして小さなパン屋を営むアブラが、伝統的なパン作りによって心を繋ぎ、やがてお互いの人生に光をもたらしていく様を映し出す作品。主演はルブナ・アザバルとニスリン・エラディ。マリヤム・トゥザニがメガホンを取り、製作を務めたトゥザニ監督の夫ナビール・アユーシュと共に脚本を手掛けた。英題は『ADAM』。

トゥザニ監督は、過去に家族で世話をした未婚の妊婦との思い出をもとに同作を制作し、家父長制の根強いモロッコ社会で女性たちが直面する困難と連帯を描いた。女性監督の作品が『アカデミー賞』モロッコ代表作に選ばれるのは初めてで、日本でモロッコの長編劇映画が劇場公開されるのも初とのこと。

今回の発表とあわせて予告編とポスタービジュアル、場面写真が公開。アラブ音楽が使用された予告編には、アブラが行くあてのない妊婦のサミアを家に招き入れる姿をはじめ、2人がパン作りを通して心を通わせていく様子、「(お腹の子は)私と居ても幸せになれない」と嘆くサミアに、アブラが「後悔する別れだけは選ばないで」と自身の過去を打ち明ける場面などが映し出されている。

微笑むアブラとサミアの姿が写し出されたポスタービジュアルには、「どうか、心のままに――」というコピーが添えられている。

作品情報

『モロッコ、彼女たちの朝』

2021年8月から全国公開
監督・脚本:マリヤム・トゥザニ 出演: ルブナ・アザバル ニスリン・エラディ 上映時間:101分 配給:ロングライド
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