夜の日本庭園・見浜園を舞台にした『生態系へのジャックイン展』開催

『生態系へのジャックイン展』が8月8日まで千葉・海浜幕張の日本庭園・見浜園で夜間限定開催されている。

METACITYが企画する初の展覧会となる同展は、千葉市で初めて行なわれる芸術祭『千の葉の芸術祭』のプログラム。現代アーティストやサウンドアーティスト、映像作家、建築家、研究者、SF作家の初公開を含む作品が集結。日本庭園という自然を人為的に再構成することで本来以上の意味を創造する拡張環境を舞台に、自然と技術とアートの結節点となる作品を「茶の湯」のプロセスになぞらえて配置する。入場には事前予約が必要。

出展アーティストは、石川将也、ALTERNATIVE MACHINE、後藤映則、The TEA-ROOM、齋藤帆奈、関野らん、滝戸ドリタ、多層都市「幕張市」、田中堅大、田中浩也研究室+METACITY、Dead Channel JP、ノガミカツキ、松田将英、Ray Kunimotoの14組。

石川将也は「如実な立体感」を伴う光による造形とアニメーション『光のレイヤー』、ALTERNATIVE MACHINEは進化するALifeエージェントたちが環境に適応しながら新たな音を生成し続けることでサウンドスケープを生み出す装置『ANH-01』、後藤映則はフランス・ショーヴェの洞窟壁画にアニメーションの発想が描かれていたという仮説にインスピレーションを受けて制作した『Rediscovery of anima』、齋藤帆奈は園内で採取された自然物で構成された濾過装置『Unpredictable Filtration』、The TEA-ROOMは俗世界から離脱し精神世界に没入するための外露地を現代的に解釈した『SOTOROJI #1』を発表。

関野らんは現代における弔いのかたちを模索する『個別性・連続性・全体性』、滝戸ドリタは人類の欲望と希望を抱きながら私たちが生存する意味を捉え直そうする『The power of muscle with plants. もし植物に筋肉があったなら』、田中浩也研究室+METACITYは生態系の一部をつくりだす「人新世」の時代の社会彫刻『BioSculpture』、多層都市「幕張市」は投票内容にあわせて集約ルールを変更できる合意形成システムを利用し集約ルールによって集団の運命が変わっていく様を表現した『New Rousseau Machine』、田中堅大は世界中の都市の音が混ざり合う架空のサウンドスケープ『Fictional Soundscapes』を展示する。

Dead Channel JPは架空の都市「幕張市」の歴史を描く『幕張市史』、ノガミカツキは古代からの記録媒体である石にデジタル画像の存在感を「憑依」させた『Image Cemetery』、松田将英は松尾芭蕉の偉業を参照しながらサウンドとイメージの関係を反転させる波紋型のLED彫刻『Ripples』、Ray Kunimotoは中空のアクリル球体、LEDと蠕動ポンプを搭載した電子ユニット、循環する水からなる音響彫刻作品『SHIZUKU - SHIRO#1, #2, #3』を展開。

『生態系へのジャックイン展』コンセプト

伝説的SF小説『ニューロマンサー』は千葉の空を見上げるシーンから始まりました。サイバースペースへとジャックインする主人公たちの姿はどことなく、都市計画とインターネットという二重のグリッドに囚われた今のわたしたちに似ています。そこは無限に広がっているようでどこか寂しい、人間だけの世界です。わたしたちはいかにして多様な生物/無生物がひしめく世界へと帰還できるのでしょうか?

かつて、地球規模で互いの思考が接続されることで人間は形而上学的な知識の生態系“Noosphere(ノウアスフィア|精神圏)”の中に住まうようになる、と言われました。生物ごとの多様な世界の捉え方が明らかになりつつある今、わたしたちは人間だけに留まらないあらたなNoosphereを描きだせるのではないでしょうか?

本展は日本庭園という、自然を人為的に再構成することで本来以上の意味を創造する拡張環境を舞台に、自然と技術とアートの結節点となる作品たちを茶の湯のプロセスになぞらえて配置します。そこは理想化された電脳空間でも素朴な自然世界でもない、様々な認知世界が響き合う場であり、同時に茶の湯が追い求めてきた幽玄の思想を継ぐものとなるはずです。

互いの認知世界を交換し、交感し、交歓しあう、あらたなる生態系へようこそ。

イベント情報

『生態系へのジャックイン展』

2021年7月24日(土)~8月8日(日) 会場:千葉県 千葉県立幕張海浜公園内 日本庭園「見浜園」
時間:18:00~21:00(最終入場20:30) 休館日:8月2日(見浜園は通常営業) 出展: 石川将也 ALTERNATIVE MACHINE 後藤映則 The TEA-ROOM 齋藤帆奈 関野らん 滝戸ドリタ 多層都市「幕張市」 田中堅大 田中浩也研究室+METACITY Dead Channel JP ノガミカツキ 松田将英 Ray Kunimoto 料金:無料(事前予約制) ※新型コロナウイルス感染症の状況や天候等に応じて、延期や中止、内容の変更などが発生する可能性があります。 ※新型コロナウイルス感染症対策の詳細は「千の葉の芸術祭WEB」をご確認ください。
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