マルタン・マルジェラの創造性と仕事術を明かす場面写真9点一挙公開

映画『マルジェラが語る“マルタン・マルジェラ”』の場面写真が到着した。

9月17日から公開される同作は、キャリアを通して一切公の場に姿を現さず、あらゆる取材や撮影を断り続けたデザイナーのマルタン・マルジェラが「このドキュメンタリーのためだけ」「顔は写さない」という条件で初めて制作に協力したドキュメンタリー映画。これまで語られることのなかったキャリアやクリエイティビティー、自身に影響を与えた祖母や子供時代、51歳での突然の引退について本人の言葉で明かされる。マルタン・マルジェラは声のみの出演。監督、脚本、撮影をライナー・ホルツェマーが務めた。

場面写真には、デビューショーのランウェイや初期の代表作の1つであるコルクネックレス、マルジェラの代名詞とも言える四隅の白いステッチ、アトリエ風景、劇中で「既にマルジェラっぽい」と本人が明かした初めて作ったバービー人形の洋服、過去のコレクションなどが写し出されている。

ホルツェマー監督は、展覧会の準備中だったというマルジェラにメールを送ったことが制作のきっかけだったと明かし、「運がよかったのは、彼がパリでの展覧会を準備中だったことだ。僕は展覧会のキュレーターにメールを書き、マルタンへメールを回してもらえないかと頼んでもみた。でも返信は何ヵ月も来なかった。たから、まだ頼んでみた。彼のところには、この類のメールがたくさん届く。つまり多くのフィルムメーカーが彼の映画を撮りたいと思っていたんだ。僕の2通目のメールは彼の手に渡ったが、他の多くの人も接触していた。マルタンが信頼を寄せる人たちが僕の『トリス・ヴァン・ノッテン』を見ていてくれていて、最高の組み合わせだと彼に助言してくれたんだよ」と振り返っている。

作品情報

『マルジェラが語る“マルタン・マルジェラ”』

2021年9月17日(金)から渋谷WHITE CINE QUINTO、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ、アップリンク吉祥寺ほか全国で順次公開
監督・脚本・撮影:ライナー・ホルツェマー 音楽:dEUS 声の出演:マルタン・マルジェラ 出演: ジャン=ポール・ゴルチエ カリーヌ・ロワトフェルド リドヴィッジ・エデルコート キャシー・ホリン オリヴィエ・サイヤール ほか 上映作品:90分 配給・宣伝:アップリンク
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