TYM344の個展『レジャー』開催 看板・標識の構造にヒントを得た新作など

TYM344の個展『レジャー』が9月7日から東京・日比谷のMEDEL GALLERY SHUで開催される。

TYM344は、自身が提唱する「二値化絵画」という手法のもと、美術史・映画史・音楽史からの引用、自身が描く漫画のキャラクター、路上で採取した標識や看板のイメージといった要素を組み合わせて様々な絵画画面をつくる作家。

同展では、従来からのキャンバス作品に加え、看板、標識の構造にヒントを得た新作や、壁を覆うような大作を展示。

TYM344の​​ステートメント

レジャー、なんとあっけらかんとした平和な響きだろう。レジャーとはもともと余暇や自由な時間のことで、さらにはそのような時間に行う活動のことも指すが、それはまさしく不要不急として名指しされるようなものでもあるだろう。レジャーというちょっと古くさい言葉から喚起させられるのは、昔ながらの移動、ここではないどこかへのちょっとした旅を伴うものであるように思われる。物理的な移動には、目的地までの道のり、つまり必ず過程を伴うが、その過程にはたくさんのイメージたち、つまり看板や標識が存在している。
あらゆるイメージが動画化していく現代の世界のなかにおいて、絵画の新しい意義は「動かないこと」なのではないか?と仮定し、そのテストを続ける私にとって、24時間365日変わらずに同じイメージを明確に提示しつづけている看板や標識はいつも制作の手本になっていて、研究のために日夜そのイメージを採取し続けている。そのとき、私はまさしく路上、つまり実際的な<過程>にいる。そのことに気がつくと、その実際的な<過程>が、<確定>を体現している看板や標識の構造や在り方と関係していることも分かってくる。
旅の目的に至る<過程>に必然はなく不安定なもので、まさしく余暇の本質はそこにこそあると思うが、そこではたくさんの<確定>に出会う。いまはその出会いそのものから仕事に取り掛かりたい。

イベント情報

TYM344
『レジャー』

2021年9月7日(火)〜9月19日(日) 会場:東京都 日比谷 MEDEL GALLERY SHU 時間:11:00~19:00(9月19日は17:00まで)
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